【総体】なぜ市立船橋は強いのか――。その理由を示す右SB・真瀬拓海の「脇役」ぶり

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2016年07月29日

チームメイトからも信頼の厚い選手に。

昨年から大きく成長を遂げた真瀬をチームメイトも高く評価している。プロ注目の原(7番)もそう語るひとりだ。写真:安藤隆人

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 昨年から出番を掴んでいた真瀬は、試合中によく朝岡隆蔵監督に喝を入れられることが多かった。上がるべきところで上がらなかったり、タイミングが悪かったりと、殻を破りきれないところがあった。
 
 しかし、今年に入ると戦術的な理解度が進み、動きの細かい修正やタイミングの良い仕掛けなど、プレーの質が格段に向上した。
 
「3年になって責任感が出たからではないでしょうか」と笑うが、それだけでここまでの劇的な向上はない。おそらく朝岡監督の期待に応えたい、より成長したいという自身の意欲と、右サイドバックで存在感を出すにはどうすべきかを自分なりに考え、練習に打ち込んだ結果だと言えるだろう。
 
 プロ注目のDF原輝綺も「右には真瀬がいるので、僕はカバーリングやビルドアップに集中できる」と評するほど、彼の存在は頼もしいものになっている。
 
「杉岡、原、高(宇洋)と注目される選手がいて、ドリブルやビルドアップは本当に上手い。だからこそ僕が足を引っ張らないように、やれることをやりたい」
 
 主役でなくとも、仲間の特徴を生かしながら、自分がやるべきことをしっかりとやってチームに貢献する。名門・市立船橋の強さのゆえんが、この試合の彼のプレーではっきりと見えた。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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