一方の柏は、リカルド・ロドリゲス監督の就任から半年にもかかわらず、攻撃の組み立てや連動性、スペースに一人ひとりが進入して相手守備のズレを生じさせていく戦術眼という部分が磨き上げられ、非常に良い状態になっている。4年ぶりに古巣復帰した瀬川も「リカさんのサッカーはすごく浸透していると思います」と力強く語っていた。
しかしながら、それを確実に勝利につなげられない勝負弱さがあるのも事実。この鹿島戦を見ても、シュート数は15本対6本、ボール支配率も66%対34%と柏が圧倒的に上回ったにもかかわらず、決め切る部分では物足りなさを感じさせた。
「今日も内容は良かったですし、自分たちのサッカーができた。今、自分たちがやっていることは間違っていないと思います。これを勝ちに持っていける回数が多ければ多いほど、優勝に近づくとも感じます。
痛い負けではありましたけど、ロッカールームの試合後の雰囲気は悪くなかった。優勝争いをしている鹿島にダブルを食らったことは悔しいですけど、これを晴らせるのはタイトルを取ることだけ。それしかないと思います」と、瀬川も気丈に前を向いていたが、良い方向に進んでいるのは間違いない。
ボール支配率も66%対34%と圧倒
瀬川、小見洋太、馬場晴也というシーズン中の補強も効果的で、選手層の厚さはJ1随一のレベルに達している。新戦力も加えながら、もっと得点を取れるチームをいかにして作っていくかが、柏の2011年以来の頂点奪回へのポイントだ。
E-1で好パフォーマンスを見せた垣田、細谷の両エースのゴール量産にも期待がかかるところ。彼らの一挙手一投足を含め、今後の柏の成熟度アップ、勝負どころで勝ち切る力の向上を強く求めたい。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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