センターバックの荒木も素晴らしかった。対人能力の高さ、空中戦の強さはもちろん、ラインコントロールや鋭い寄せなど、現代のセンターバックに求められる能力を高いレベルで備えている。
今の代表の常連である谷口や町田といった選手たちのなかに割って入っていけるだけのポテンシャルを秘めているんじゃないかな。彼のような「戦える」ディフェンダーは、チームにとって本当に貴重だ。
ディフェンダーでは190センチの安藤も、攻守に光っていた。彼も今後のメンバー争いに入れるポテンシャルがあると思う。
そして、ボランチの川辺には驚かされた。以前はスマートでテクニックがある選手という印象だったけど、この大会で、特に韓国戦では、まるで別人のように球際で激しく戦う姿勢を見せてくれた。
顔つきからして変わった。闘志をむき出しにして、チームのために身体を張る。海外でのプレーを経験したことで、一皮も二皮もむけたんじゃないかな。あれだけ戦えるとなると、ボランチのポジション争いでも非常に面白い存在になってくる。
以前とは別人のような川辺には驚かされた
また相馬の安定感や、キックの精度の高さも目立っていた。望月も、192センチのサイズを活かしたプレーは魅力だよね。18歳の佐藤も、逃げ切りがミッションだったなかで投入されたのは、森保監督の期待のあらわれだ。
今回の選手たちにとって大事なのは、この大会で得た自信と課題をJリーグに持ち帰り、どう成長につなげていくか。そして、常に代表に選ばれている海外組の選手たちに「俺たちもいるぞ」というプレッシャーをかけ続けることだ。
この大会が意味のあるものだったかどうかは、これからの彼ら自身の活躍にかかっている。ここで輝いた選手たちがJリーグで結果を出し続け、一人でも多く次の代表活動に呼ばれること。それがチーム全体の競争力を高め、ワールドカップでの成功につながっていくから。彼らが巻き起こすだろう新しい競争を、楽しみに見守りたいね。
【著者プロフィール】
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、67歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜FM)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。
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【著者プロフィール】
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、67歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜FM)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。
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