【大宮】黒川淳史インタビュー|完全復活へ。大怪我に立ち向かうルーキーの胸中(前編)

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2016年07月20日

「病院に1か月もいたから肌が白くなって、そればかり弄られた」

念願だった屋外でのトレーニングを再開。入院中は仲間たちに「黒川じゃなくて、白川だ」と白くなった肌を弄られていた。写真提供:大宮アルディージャ

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――細かいところとは、筋トレからでしょうか?
 
 筋トレだけではなく、もっと細部からです。例えば足の指の使い方ですね。指がしっかりと地面を掴めるように、1本1本を動かせるように訓練しています。足の指は身体全体を支える土台なので、そこが上手に使えれば動きはもっと良くなるはずですし、膝に負担が掛かりにくくなったりするので。
 
――その他に見直した部分は?
 
 走り方ですね。急に変更すると負担が大きいので少しずつですが、走りやすさを残しつつ、悪い癖を矯正しています。バランスが良くなった実感があります。
 
――大怪我をすると運動ができなくなるので、筋肉が落ちて一気に細くなるイメージがあります。愕然としなかったですか?
 
 同じ怪我を経験した人に聞くと、「めっちゃ細くなるから」と言われましたが、僕はもともと細いのであんまり変わらなかったですね。病院に1か月もいたから肌が白くなって、そればかり弄られました。「黒川じゃなくて、白川だ」って(笑)。今は黒川に戻ってきましたけどね。
 
――室外でのメニューに移った時の感想は?
 
 それは嬉しかったですよ。走っている最中も、“にやけ”が止まらなかった。復帰にはもう少し時間が掛かりそうですけど、ボールを蹴れていますし、徐々に練習強度を高くできているので、気持ちは穏やかです。
 
――久々にボールを蹴った時の、足もとの感覚はどうでしたか?
 
 (負傷前と)大きな感覚の違いは感じません。怪我をして、1か月ほどボールを触れない時期も経験していますから。足の裏を使ったり、DFを抜くためのドリブルを本格的に始めた時に、「あれ、おかしいな」と思うかもしれませんが、問題はないですね。
 
――復帰までの計画は?
 
 5月下旬の話だと、ボールを蹴り始めるのは「1か月後くらい」と言われていたんです。でも、2週間くらい前倒しに進められていて、6月上旬には外でボールに触れた。怖いくらい順調なんですが、無理はしません。
 
 靭帯はくっつくまでに時間が掛かるので、焦ったら再発してしまう。また全治6か月になるくらいなら、今は身体を作り直す時期なんだと定めて、まずは完治させることが重要です。「焦っても良いことはない」と仲間たちにも言われました。
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