このリーグのタフさは、局面のマッチアップだけではない。24チームで構成されるリーグは総試合数が46。そこにリーグカップやFAカップなども入ってくるため、フル稼働していれば、年間試合数は60試合近くに達するのだ。
「僕は終盤、右肩の怪我をしてしまって、39試合の出場にとどまりましたが、もしシーズンを通して稼働していたら、50試合はゆうに超えたでしょうね。やっぱり怪我なしで最後までやりたかったというのが本音。そこは非常に悔しい部分です。
ポジションは基本的に4-2-3-1の左ウイングで、スパルタにいた頃と同じポジションでしたが、求められる役割が違いましたね。チームの守備とかプレスのかけ方もすべて違うし、そこに合わせていく必要がありました。それでも、自分が良いと思うプレーをすれば、(昨季に指揮を執っていたマルティ・シフェンテス)監督の評価も上がると信じていたので、今までの自分が積み上げてきたものをそのまま出したというのが昨季だったと思います」と、斉藤は斉藤なりに“最適解”を見出していった。それこそが、欧州3か国目の臨機応変さや柔軟性なのだろう。
ただ、ゴールという結果が出るまでは、想像以上に時間がかかった。初ゴールは年をまたいだ2025年1月21日のハル・シティ戦。その後、2月14日のダービー・カウンティ戦、3月15日のリーズ・ユナイテッド戦でも得点したが、シーズン通算3点というのは、斉藤にしてみれば少なすぎると言うしかない。
「自分にとっての大きな課題だと感じました」
「結果には全然満足できないですね。満足してはいけないと思いますし。試合数はそこそこ出場しているように見えますけど、全部スタメンというわけでもないですし、目覚ましい活躍を見せられたわけでもないですから。
チームも最終的に15位でフィニッシュしましたが、勝てない時期や、怪我人が続出している時期もあって、そういうことに僕自身のパフォーマンスも左右されてしまっていました。メンタル面もそうですね。それが一番良くないことだと感じました。
チームや周りがどんな状況でも、絶対的な立場を築いて、『こいつは絶対にスタメンで出さないといけない』という状況にもっていかないといけません。そうすればもっと結果もついてくると思うので、安定感をいかにして維持するかが自分にとっての大きな課題だと感じました」
最終的に4月18日のプレストン戦での接触プレーで右肩を脱臼。そのままシーズンを終えることになってしまった。後半戦からゴールを重ねるなど、調子が上がりつつあった時期だけに、本人もひと際、悔しさを覚えたに違いない。
母国での1年目は、ほろ苦い形で幕を閉じることになった。
※第1回終了(全4回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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チームや周りがどんな状況でも、絶対的な立場を築いて、『こいつは絶対にスタメンで出さないといけない』という状況にもっていかないといけません。そうすればもっと結果もついてくると思うので、安定感をいかにして維持するかが自分にとっての大きな課題だと感じました」
最終的に4月18日のプレストン戦での接触プレーで右肩を脱臼。そのままシーズンを終えることになってしまった。後半戦からゴールを重ねるなど、調子が上がりつつあった時期だけに、本人もひと際、悔しさを覚えたに違いない。
母国での1年目は、ほろ苦い形で幕を閉じることになった。
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