試合後、正守護神のティボー・クルトワは引き分け発進にもかかわらず、あくまで前向きに捉えていた。「この試合から学ぶことはたくさんある」と切り出し、さらにこう続けた。
「僕たちは4年間、アンチェロッティの下でプレーしてきた。当然、そのオートマティズムがまだ残っている。それを新監督が求めるものに変えていかないといけない。でもその成果を4日で出すのは無理だ。今はまだプレー映像を見たり、話し合ったりして試行錯誤しているところだ。これからきっと良くなるよ」
長年そのオートマティズムを機能させるうえで、中心を担ったのがクロースだった。マドリーでのラストシーズン、「Opta」によると1試合平均パス数(72)、平均チャンスクリエイト数(1.92)でいずれもチーム、MF陣トップの数字をマークした。
新生マドリーが抱える前政権と同じ問題点。シャビ・アロンソ体制初戦で番記者が指摘した未だに“埋まらない穴”「チームの頭脳になれる選手が必要」【現地発】
カテゴリ:連載・コラム
2025年06月22日
アンチェロッティの中盤補強の要請は却下された
しかし彼の現役引退を経て明確な中盤のリーダーが不在のまま迎えた24-25シーズン、バルベルデとチュアメニは数字の上ではチームトップの1試合平均パス数(58)を記録したが、周りへの影響力は高くはなく、それは1.50という2人足しても、前述の昨シーズンのクロースを下回る1試合平均チャンスクリエイト数にも表れている。
この部門において1.74とMF陣トップの数字を叩き出したルカ・モドリッチは、このクラブW杯を最後に退団が決まっている。
シャビ・アロンソとアンチェロッティは「チームの頭脳になれる選手が必要だ」という点において意見が一致している。前監督は退任する3か月前まで中盤の補強を要望し、リバプールのアレクシス・マカリステルとニューカッスルのサンドロ・トナーリの具体名まで挙げていた。
しかし、「7人(前述の5人(ベリンガム、バルベルデ、チュアメニ、ギュレル、モドリッチ)+エドゥアルド・カマビンガとダニエル・セバジョス)いれば事足りるはずだ」と簡単に却下された。新体制の初陣を経た後も、その扉はまだ閉ざされてはいない。
文●ダビド・アルバレス(エル・パイス紙レアル・マドリー番)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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この部門において1.74とMF陣トップの数字を叩き出したルカ・モドリッチは、このクラブW杯を最後に退団が決まっている。
シャビ・アロンソとアンチェロッティは「チームの頭脳になれる選手が必要だ」という点において意見が一致している。前監督は退任する3か月前まで中盤の補強を要望し、リバプールのアレクシス・マカリステルとニューカッスルのサンドロ・トナーリの具体名まで挙げていた。
しかし、「7人(前述の5人(ベリンガム、バルベルデ、チュアメニ、ギュレル、モドリッチ)+エドゥアルド・カマビンガとダニエル・セバジョス)いれば事足りるはずだ」と簡単に却下された。新体制の初陣を経た後も、その扉はまだ閉ざされてはいない。
文●ダビド・アルバレス(エル・パイス紙レアル・マドリー番)
翻訳●下村正幸
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