ベルギーで４年間プレーし、英語も上達。チームメイトとのコミュニケーションも円滑になった三好は、次にイングランドのチャンピオンシップ（２部）へと活躍の場を移す。

「イギリスはもちろん英語なので、そこはすごく快適だった。ベルギーは英語で喋れば、みんな英語で話しかけてくれるけど、ミーティングやチームメイト同士が話している時はオランダ語だったり、フランス語だったりするわけで、そこに入れないもどかしい部分もあった。そのなかでイギリスに行って、みんなと喋れるという楽しさがありましたし、ミーティングが英語で新鮮でした。だから、イギリスは馴染みやすかった印象です」

　サッカーの面では、「試合数がチャンピオンシップだと多くて、フィジカル的なコンタクトも増えた。そこの違いはすごくありました。でもベルギーよりはイギリスのほうが、チームとしての戦術の部分に取り組む姿勢は感じたので、個人的にはやりやすかった。なにより僕自身も試合に多く出て、ある程度結果を残せたというのは、ひとつ自信になったことですね」と、手応えを述べた。
 

　そして、今季はドイツのブンデスリーガでプレーした。

「ドイツはまた別で、国自体の人柄も変わる。よく日本人に似ていて、規律を重んじると言われますけど、そういう部分もあれば、だいぶルーズな部分も実際行ってみてあるなと思いました。ドイツ語はミーティングを含め、ドイツ人たちと喋るなかで、少しトライしてみましたけど、すごく難しいなと感じました。

　サッカーの面で言えばブンデスリーガは、ヨーロッパのトップリーグのひとつなので、特に上位陣のチームはやっぱり力のある選手が多くいて、対戦した時は苦しめられた印象です」

　イングランドのチャンピオンシップとの比較では、「（ブンデスリーガは）フィジカルも違って、スピードが１段階上がった。そのなかで技術もひとつ上だった」と、リーグ全体の質の高さを指摘した。

　そのうえで、「このアベレージというか、リーグのクオリティの高さは、やっぱり今まで自分が経験してきたJリーグを含めた３つのリーグよりは高いと思いました。そこで、相手を抑えながら自分のプレーを表現するというのは、チームとしても個人としても、簡単じゃないなと思いました」と、欧州トップリーグの厳しさを語った。

※第２回（全３回）

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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