厳しいシーズンを乗り越え、不屈の魂を燃やす男がいる。ドイツの地で戦う三好康児は、逆境を力に変え、今もなお高みを目ざし続ける。
今季、所属したボーフムは２部降格という結果に終わったが、三好自身は怪我に苦しみながらもシーズン最終節で約２か月ぶりの戦列復帰を果たし、次なる戦いへ静かに闘志を燃やしている。その胸の内に迫った。
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今季のボーフムでの戦いを振り返り、三好は「自信を全くなくしたわけではないし、むしろできるという手応えはあったなかで、ただそれを上手く表現できなかった悔しさは１年間を通して感じました」と率直な思いを口にする。
チームとしての戦い方の中で、「自分の持っているモノをそこにフィットさせることができなかった」と悔しさを感じたという。「歯がゆい１年でしたけど、それが自分の今の実力だと思っている」と現実を受け止めて「またこのトップレベルに戻ってくる気持ちはありますし、そこの自信をなくしたわけではない」と前を向く。
「歯がゆい１年でしたけど、それが自分の今の実力」
シーズン中には負傷による離脱も経験。しかし、その逆境をもさらなる成長への糧と捉えているようだ。
「僕自身、怪我で落ち込むことはない。どうして怪我をしたのかとか、じゃあそれをどうすれば今後、復帰した後に自分のプレーをもっと表現できるかを考えるしかない。ただ、怪我をしないに越したことはないので、常に怪我をしない身体作りはしています。
そのなかでも怪我をしてしまっているということは、何かが足りないと思う。怪我するのは自分を見つめ直すチャンスでもあると思っているので、だから自分の力に変えるために常にやっているという感じですね」
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