MF
佐野海舟（マインツ）　34試合０ゴール・０アシスト
無名のMFがドイツ国内にサプライズをもたらした。海外挑戦１年目でいきなりボランチのポジションを掴むと、全34試合にスタメン出場。十八番のボール奪取能力を遺憾なく発揮すれば、推進力のある持ち上がりも効いていた。走行距離はなんとリーグ１位で、デュエル勝利数でも同４位をマークし、チームの６位躍進に大貢献。スコアポイントがなかったのは今後の課題ながら、“お買い得”という点ではブンデスリーガ最高と言っても過言ではないほどの大ヒットだった。

田中碧（リーズ）　43試合５ゴール・２アシスト
昨夏にデュッセルドルフから加入し、10月からレギュラーに定着。攻守に躍動感溢れるプレーで、中盤に欠かせない存在となり、チームのプレミアリーグ昇格＆チャンピオンシップ優勝に大きく貢献した。また個人では、イングランド２部の年間ベストイレブンに選出されただけでなく、クラブの選手投票による年間最優秀選手賞とファンが選ぶ年間ベストゴール賞も受賞するなど充実のシーズンを送った。来季は世界最高峰のプレミアリーグでどこまでやれるか楽しみだ。

堂安律（フライブルク）　34試合10ゴール・７アシスト
右サイドハーフが主戦場ながら初の二桁ゴールを達成するなど、キャリア最高のシーズンを送った。カットインからの強烈なシュートはもちろん、走り込んでヘッドで合わせるなど、多彩な得点パターンが光った。鋭いクロスなどチャンスメークも秀逸で、献身的なディフェンスも抜群だった。チャンピオンズリーグ出場は逃したもの、５位に躍進したチームの中心となっていたのは、間違いなくこのレフティだ。

三笘薫（ブライトン）　36試合10ゴール・３アシスト
腰の怪我から完全復活し、攻撃を牽引するエースとしてフル稼働。チェルシー相手に“神トラップ”を炸裂させて奪ったゴラッソは、ブライトン年間ベストゴールに輝き、２年連続で同賞を受賞した。終盤は負傷でプレータイムを減らしたとはいえ、途中出場から得点を重ね、スーパーサブとしても印象的なパフォーマンスを披露。世界最高峰のプレミアリーグで日本人初の二桁得点を達成し、また１つ上のレベルに到達した。

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FW
前田大然（セルティック）　34試合16ゴール・10アシスト
とりわけ、エースだった古橋亨梧の退団以降、フィニッシャーとして得点を量産し、公式戦51試合でキャリアハイの33ゴールを奪う大活躍。リーグ４連覇とスコティッシュカップ優勝の立役者となっただけでなく、チャンピオンズリーグでも日本人過去最多の４ゴールをマークするなど特大のインパクトを残した。スコットランドのプロサッカー選手協会によるシーズン最優秀選手賞も受賞。プレミアリーグの複数クラブが関心を寄せるのは必然だ。

町野修斗（ホルシュタイン・キール）　32試合11ゴール３アシスト
チームとともにブンデスリーガ１部に昇格すると、開幕５戦で４ゴールといきなり大爆発。その後、得点から遠ざかる時期がありながらも最終的に大台超えを果たし、前線で攻守に溌溂とした動きを見せる“忍者”が、その名を一躍知らしめた。PKを含むプレースキッカーやロングスロー要員としての働きも見事。３月に２年ぶりに日本代表に選出されたのも当然だろう。

中村敬斗（スタッド・ドゥ・ランス）　32試合11ゴール・２アシスト
縦突破を磨いて凄みが増した高性能シューターは、森保ジャパンで見せる非凡な得点力を所属クラブでも存分に発揮。５試合連続を含む11ゴールという確かな結果を残した。リーグ・アンで二桁の大台を突破したのは日本人初だ。開幕前は９番を背負うモハメド・ダラミとの定位置争いが注目されていたなか、絶対的なレギュラーとしてシーズンを通して躍動。チームは２部に降格してしまったものの、残したインパクトは同僚の伊東純也以上だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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