「今は連敗を止められたことを前向きに受け止めたい」
小林のような雑草魂を胸に秘めた若手を育てながら、守備強度を植え付け、しぶとく勝ち切るのが、秋田監督の志向するスタイルだ。鹿島で試合出場の機会を得られなかった須藤直輝のようなレンタル組も一から鍛え直しているところだ。
徐々にマークが厳しくなり、直近2試合はゴールから遠ざかっている小林に対しても「ウチは守備からリズムを作っているチーム。群馬のようにボールをつなぐスタイルじゃないし、まずは守備でハードワークしていくことで、自然とボールが来るようになる。今日、2トップを組んだ相棒のマサキ(新谷聖基)はそれができていた」と、注文をつけていた。「まずは守備ありき」という哲学は、下剋上を目ざす集団にとって必要不可欠なことなのだろう。
そういうチームが13試合で計25失点というのは、やはり改善が必要だ。直近5試合はすべて複数失点を喫していて、群馬戦の後半も一方的に押し込まれた時間帯があった。ここから夏場に突入し、気象条件が厳しくなるうえ、高知はどの試合も移動距離が長い。しかも選手の大半が兼業だ。こういう状況下で「J3優勝」という目標に向かっていくのは、容易ではなさそうだ。
徐々にマークが厳しくなり、直近2試合はゴールから遠ざかっている小林に対しても「ウチは守備からリズムを作っているチーム。群馬のようにボールをつなぐスタイルじゃないし、まずは守備でハードワークしていくことで、自然とボールが来るようになる。今日、2トップを組んだ相棒のマサキ(新谷聖基)はそれができていた」と、注文をつけていた。「まずは守備ありき」という哲学は、下剋上を目ざす集団にとって必要不可欠なことなのだろう。
そういうチームが13試合で計25失点というのは、やはり改善が必要だ。直近5試合はすべて複数失点を喫していて、群馬戦の後半も一方的に押し込まれた時間帯があった。ここから夏場に突入し、気象条件が厳しくなるうえ、高知はどの試合も移動距離が長い。しかも選手の大半が兼業だ。こういう状況下で「J3優勝」という目標に向かっていくのは、容易ではなさそうだ。
「ただ、僕なりに群馬戦の失点の仕方は改善できたと思っている。組織で崩されたわけではないし、相手の良い連係とかシュートが入ってしまったので。いきなり、すべてを求めても正直、難しい。僕も現役時代には『ここまではやらせても致し方ない』という基準を作ってプレーしていた。今はまず連敗を止められたことを前向きに受け止めたいし、褒めてあげたい」と秋田監督はポジティブに発言。「本当の勝負はここからだ」と考えているのだろう。
J3新規参入クラブということで、確かに伸びしろは少なくない。リーグへの適応も進んでいくだろうし、選手個々のさらなる成長が期待できそうだ。今季の序盤3か月で小林がブレイクし、群馬戦で2点目をマークした杉山のような新たな得点源も生まれつつある。前向きな機運を今後につなげていくしかない。
7月5日の第19節が折り返し地点となるが、その相手はかつて代表で共闘した中山雅史監督が率いるアスルクラロ沼津。この段階で上位に躍進していれば理想的。秋田監督の挑戦はここからが本番だ。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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