堅守と攻撃面の活性化が融合
何かを大きく変えたわけではない。チームの軸はぶらさずに微調整を重ねた。
その中で新しい戦力の発見もあった。ボールを引き出してチームを前進させる役割を担う北島祐二。3バックの左に入り、時に3枚に、時に5枚に、さらには4枚にも変化する最終ラインで存在感を発揮する志知孝明。まだゴールはないものの、攻守にわたって最前線で相手の脅威になり続けるシャハブ・ザヘディ。初のJ1の舞台ながら相手チームのエースをことごとく封じ込める安藤智哉。もちろん他の選手も負けてはいない。ピッチに立つ誰もがその実力を余すことなく発揮している。
その結果が形に表われたのが、3連敗のあとの7戦負けなし。この間に喫した失点は、わずかに3。一方、10試合で放ったシュート数134本は、最も多い清水よりも4本少ないリーグ4番目の数字。昨年までの堅守と今季取り組んでいる攻撃面の活性化が融合している。
だが誰も満足はしていない。金監督は次のように話す。
「まだまだ首位に躍り出るような内容ではない。結果とそこは一致していないというのが単純な印象。粘り強く戦っているが、首位で走り続けられるような戦いを90分間にわたってチームとしてやれているかというと、まだ物足りない。まだまだ満足できるほどのゲーム内容ではないというのがチームの共通認識」
その中で新しい戦力の発見もあった。ボールを引き出してチームを前進させる役割を担う北島祐二。3バックの左に入り、時に3枚に、時に5枚に、さらには4枚にも変化する最終ラインで存在感を発揮する志知孝明。まだゴールはないものの、攻守にわたって最前線で相手の脅威になり続けるシャハブ・ザヘディ。初のJ1の舞台ながら相手チームのエースをことごとく封じ込める安藤智哉。もちろん他の選手も負けてはいない。ピッチに立つ誰もがその実力を余すことなく発揮している。
その結果が形に表われたのが、3連敗のあとの7戦負けなし。この間に喫した失点は、わずかに3。一方、10試合で放ったシュート数134本は、最も多い清水よりも4本少ないリーグ4番目の数字。昨年までの堅守と今季取り組んでいる攻撃面の活性化が融合している。
だが誰も満足はしていない。金監督は次のように話す。
「まだまだ首位に躍り出るような内容ではない。結果とそこは一致していないというのが単純な印象。粘り強く戦っているが、首位で走り続けられるような戦いを90分間にわたってチームとしてやれているかというと、まだ物足りない。まだまだ満足できるほどのゲーム内容ではないというのがチームの共通認識」
その言葉の通り、試合後のミックスゾーンでは手放しで勝利の喜びを口にする選手はおらず、誰もが「もっと良くしていかないといけない」と口にする。
ミックスゾーンで選手たちとそんなやりとりをしながら、あの時と同じ雰囲気だと感じている。それは「史上最強の3位」という称号を得て、J1昇格を果たした2015シーズン。あの時も選手たちは、試合が終わると次の試合に向けて何をしなければならないのかということばかりを話していた。
クラブ30周年にして初めての首位。だが稀にみる大混戦のJ1は勝点3差の中に9チームがひしめき合う。このまま首位を堅持するのは難しい。紺野は話す。
「1試合、1試合しっかり目の前の試合を全力で戦っているからこその結果。でもまだ先は長い。順位を考えずに目の前の試合を全員で1試合、1試合戦っていくことで、たぶん、最終的にそういう順位のところにたどり着くと思う。一喜一憂せずに続けてやっていきたい」
その先に、きっと新しい福岡の姿があるはずだ。
取材・文●中倉一志(フリーライター)
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ミックスゾーンで選手たちとそんなやりとりをしながら、あの時と同じ雰囲気だと感じている。それは「史上最強の3位」という称号を得て、J1昇格を果たした2015シーズン。あの時も選手たちは、試合が終わると次の試合に向けて何をしなければならないのかということばかりを話していた。
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その先に、きっと新しい福岡の姿があるはずだ。
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