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オランダ出身の20歳DFが母国戦でスペイン代表デビュー。新時代の戦略が実を結んだ【現地発コラム】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2025年04月16日

背景にあるのが条件の大幅な緩和

 その取り組みが実を結び、現在、85%の選手がスペイン代表でプレーすることを選択している。状況は千差万別だ。アシュラフ・ハミキ(パリ・サンジェルマン)はマドリードで生まれながらモロッコ人としてのアイデンティティを優先し、自身のルーツである国の代表を選んだ。

 ブラヒム・ディアス(レアル・マドリー)は、スペイン代表には自分の居場所がないと感じ、あるいは周りがそのように仕向け、モロッコ代表を選んだ。イライシュ・モリバ(セルタ)は祖母の勧めに応じてギニア代表を、ニコ・パスは両親の母国であるアルゼンチン代表をそれぞれ選んだ。
 
 当初は揃ってスペイン代表を選んだウィリアムス兄弟は、兄のイニャキは後にラ・ロハには自分の居場所がないことを悟り、ガーナ代表への鞍替えを決断した。

 背景にあるのが、条件の大幅な緩和だ。以前は年齢に関係なく、1度でも国際Aマッチ公式戦に出場するだけで、すでに保持している別の国籍の代表にはなれなかった。しかし今ではW杯に出場していないことを条件に公式戦・非公式戦に関わらずA代表における出場試合数が3試合以下であれば、変更が可能となった。

 現スペイン代表では、ナイジェリアからの移民の両親の下、メリリャで生まれたサム・オモロディオン(ポルト)もハイセンと同様のケースだ。U-21代表に目を向けると、イングランド人の父を持ち、イングランドのU-19代表を経由して、出身地であるスペイン代表を選んだマテオ・ジョセフ(リーズ)、スペイン系ドイツ人のフアンマ・ヘルツォーク(ラス・パルマス)、スペイン系セルビア人のステファン・バイチェティッチ(ラス・パルマス)、フランスとコンゴの2つの国籍を持つエリエセル・マジェンダ(サンダーランド)がいる。

 新しいスペイン人、そして新しい時代に向けた新しい戦略だ。

文●アルフレッド・レラーニョ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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