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オランダ出身の20歳DFが母国戦でスペイン代表デビュー。新時代の戦略が実を結んだ【現地発コラム】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2025年04月16日

5歳の時にマラガに移住

オランダ戦で代表デビューを飾りハンセン。(C)Getty Images

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 UEFAネーションズリーグ準々決勝の第1戦が先月20日に行われ、スペイン代表は敵地ロッテルダムでオランダと対戦し、2-2で引き分けた。その試合の大きな収穫がディーン・ハイセンのデビューだった。

 彼の経歴は興味深い。アヤックス時代にパトリック・クライファートやクレランス・セードルフと同じドレッシングルームで過ごした元サッカー選手の父も含めて一家揃ってオランダ人のアムステルダム生まれで、その流れでアンダーカテゴリーではオランダ代表でプレー。U-19代表ではキャプテンも務めた。

 それがそのオランダが相手の試合で、スペイン代表デビューを果たしたわけだ。背景には、5歳の時にマラガに移住し、幼少期から青年期にかけて暮らしたスペインへの本人の愛着に加え、マラガを皮切りに、ユベントス、ローマ、ボーンマスと転々としていたキャリアを送っていた彼を追いかけながら、ラ・ロハでプレーするように働きかけた関係者の努力がある。

 このハイセンのケースが示すように、複数の代表チームを選択する権利が与えられた選手の数は年々、増えている。“水も漏らさぬ国”という時代が終わりを告げ、グローバル化が進んだ結果だ。かつてスペイン人でない者が代表でプレーするのは、実績のあるスター選手が帰化した場合に限られた。
 
 ラディスラオ・クバラがスペインにおけるパイオニアで、エメリク・ラポルト(アル・ナスル)やロビン・ル・ノルマン(アトレティコ・マドリー)も同じカテゴリーに入る。しかしハイセンのケースはまた異なる。

 1996-97シーズンに、スペインサッカー連盟は別の代表に招集されるポテンシャルを持った年代別の選手のリクルートをスタートさせた。親または祖父母のいずれかがスペイン国籍を有していれば対象となり、その中にはイニャキとニコのウィリアムス兄弟(いずれもアスレティック・ビルバオ)やラミネ・ヤマル(バルセロナ)のようにスペインで生まれた者も、ハイセンのように幼少時にスペインに移住してきた者も含まれる。
 
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