0-7の大敗を喫した因縁の相手でもあった
この一戦で物議を醸すシーンがあった。
64分、三笘がPA内で相手MFのエリオット・アンダーソンにスライディングタックルを仕掛けた。アンダーソンが転倒し、主審はPKの判定を下す。すると三笘は、主審に対して指を左右に振って、珍しく猛抗議。PKではないと主張した。
リプレーを確認すると、たしかに三笘がスライディングタックルを仕掛けた足はアンダーソンに当たっておらず、腕がかすかに相手の身体に触っただけだった。主審はオンフィールドレビューを行ない、判定をノーファルに変えた。
この場面について、三笘は次のように語った。
「僕は(相手がドリブルで仕掛けた)コースに入ったつもりだったので、(PKは)ないと思いました。ですが、主審が流れで吹くこともあると思うので、主張するところは主張しました」
現役時代はシェフィールド・Uやトッテナムで活躍し、現在は解説者を務めるマイケル・ブラウン氏は、英BBCラジオで「PKを与えるわけにはいかない。長い時間がかかったが、正しい判断ができた」とし、主審の判断は正しかったとコメント。英紙デーリー・メールが「三笘の腕で、アンダーソンの足を払いのけたように見えた」とする意見もあったが、英メディアでは判定を覆した主審の判断を後押しする報道の方が多かった。
三笘としては冷や汗をかいたが、オンフィールドレビューを含めて正しい判定に救われた格好だ。
64分、三笘がPA内で相手MFのエリオット・アンダーソンにスライディングタックルを仕掛けた。アンダーソンが転倒し、主審はPKの判定を下す。すると三笘は、主審に対して指を左右に振って、珍しく猛抗議。PKではないと主張した。
リプレーを確認すると、たしかに三笘がスライディングタックルを仕掛けた足はアンダーソンに当たっておらず、腕がかすかに相手の身体に触っただけだった。主審はオンフィールドレビューを行ない、判定をノーファルに変えた。
この場面について、三笘は次のように語った。
「僕は(相手がドリブルで仕掛けた)コースに入ったつもりだったので、(PKは)ないと思いました。ですが、主審が流れで吹くこともあると思うので、主張するところは主張しました」
現役時代はシェフィールド・Uやトッテナムで活躍し、現在は解説者を務めるマイケル・ブラウン氏は、英BBCラジオで「PKを与えるわけにはいかない。長い時間がかかったが、正しい判断ができた」とし、主審の判断は正しかったとコメント。英紙デーリー・メールが「三笘の腕で、アンダーソンの足を払いのけたように見えた」とする意見もあったが、英メディアでは判定を覆した主審の判断を後押しする報道の方が多かった。
三笘としては冷や汗をかいたが、オンフィールドレビューを含めて正しい判定に救われた格好だ。
今一度、振り返ると、ノッティンガム・Fはプレミアリーグ24節(2月1日)で0-7の大敗を喫した因縁の相手でもあった。
7点の大差をつけられた試合後、チーム全体が意気消沈した。そのなかで三笘は足取り重い選手たちをサポーターの元へと先導し、静かにリーダーシップを発揮した。試合後、サムライ戦士は「恥ずかしい試合をしてしまった。僕自身もプレーして...言い訳できない試合をしました。サポーターに申し訳なかった」と反省しきりだった。
しかしこの敗戦から、ブライトンは見事に復調した。惨敗を糧に変え、国内リーグで4勝1分けの無敗で上昇気流に乗ったのである。
そこで、三笘に聞いてみた。「プレミアリーグで、7点差で負けてしまった相手が今日の相手でした。チームとして、どんな気持ちで今日の試合に臨んでいたか」と。三笘は次のように答えた。
「やるべきことをやるというとこだけですね。相手の得意のところを消すことは考えてましたけど、それでも相手のスピードやフィジカル的なところで、やっぱり負けるシーンが多くて。流れに乗れなかったです」
惨敗後のチームの様子をもう少し細かく語っていたのが、オランダ代表DFのヤン・ポール・ファンヘッケである。0-7の大敗後、気持ちを切り替えるため、選手たちには数日のオフが与えられた。そしてトレーニングに復帰すると、選手の誰もがこう思っていたという。「あんなことは、もう二度と起こらないと、選手の誰もがそう思っていた。一様に燃えていたね。あの時から、何かが変わる感じはしていたんだ」。
今回のFA杯準々決勝でノッティンガム・Fを下せば、ブライトンにとってまさしく理想的なストーリーになった。しかし、勝負の世界はそう甘くない。FA杯のタイトルも、準決勝から会場となる聖地ウェンブリースタジアムでのプレーも、いずれも叶うことはなかった。
だが三笘は、ここでもう一度、気持ちを高めることが必要と力を込める。
「悔しいですけど、すぐ連戦に入りますし、そっち(=プレミアリーグ)に望みをかけるしかない。ここからが踏ん張りどころ。全ての選手が、この敗戦をもう一度、バネにできるかというところですね」
ブライトンと三笘の次戦は、4月2日にホームで行なわれるアストン・ビラ戦。勝利で、FA杯の悔しさを晴らしたい。
取材・文●田嶋コウスケ
【記事】「スライディングは無謀」タックルが物議の三笘薫、現地メディアからチーム最低評価相次ぐ「PKを与えずに済んだのは幸運」
【記事】「凄すぎる」三笘薫がプレミアの顔の1人に! スター選手たちの中で…“アツい”PVに2度登場でファン興奮「カッコいい」「嬉しいね」
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7点の大差をつけられた試合後、チーム全体が意気消沈した。そのなかで三笘は足取り重い選手たちをサポーターの元へと先導し、静かにリーダーシップを発揮した。試合後、サムライ戦士は「恥ずかしい試合をしてしまった。僕自身もプレーして...言い訳できない試合をしました。サポーターに申し訳なかった」と反省しきりだった。
しかしこの敗戦から、ブライトンは見事に復調した。惨敗を糧に変え、国内リーグで4勝1分けの無敗で上昇気流に乗ったのである。
そこで、三笘に聞いてみた。「プレミアリーグで、7点差で負けてしまった相手が今日の相手でした。チームとして、どんな気持ちで今日の試合に臨んでいたか」と。三笘は次のように答えた。
「やるべきことをやるというとこだけですね。相手の得意のところを消すことは考えてましたけど、それでも相手のスピードやフィジカル的なところで、やっぱり負けるシーンが多くて。流れに乗れなかったです」
惨敗後のチームの様子をもう少し細かく語っていたのが、オランダ代表DFのヤン・ポール・ファンヘッケである。0-7の大敗後、気持ちを切り替えるため、選手たちには数日のオフが与えられた。そしてトレーニングに復帰すると、選手の誰もがこう思っていたという。「あんなことは、もう二度と起こらないと、選手の誰もがそう思っていた。一様に燃えていたね。あの時から、何かが変わる感じはしていたんだ」。
今回のFA杯準々決勝でノッティンガム・Fを下せば、ブライトンにとってまさしく理想的なストーリーになった。しかし、勝負の世界はそう甘くない。FA杯のタイトルも、準決勝から会場となる聖地ウェンブリースタジアムでのプレーも、いずれも叶うことはなかった。
だが三笘は、ここでもう一度、気持ちを高めることが必要と力を込める。
「悔しいですけど、すぐ連戦に入りますし、そっち(=プレミアリーグ)に望みをかけるしかない。ここからが踏ん張りどころ。全ての選手が、この敗戦をもう一度、バネにできるかというところですね」
ブライトンと三笘の次戦は、4月2日にホームで行なわれるアストン・ビラ戦。勝利で、FA杯の悔しさを晴らしたい。
取材・文●田嶋コウスケ
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