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【韓国メディアの視点】浦和を下したFCソウルのチェ・ヨンス監督が、爆買い中国の標的に。後任はC大阪行きの噂もあったあの人物

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2016年06月29日

新監督が抱く大きな野望。「FCソウルを韓国のバイエルン・ミュンヘンのようなチームにしたい」。

指導者留学に精を出していたファン・ソンホン監督。FCソウル監督就任か発表された6月21日も、フランスでEURO2016を視察していた。(C)Getty Images

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 そんなファン・ソンホン監督がFCソウル監督就任会見で語ったのは、「すべての選手がソウルに来てプレーしたくなるようなチームを作ることが夢」という言葉。「FCソウルを韓国のバイエルン・ミュンヘンのようなチームにしたい」と具体的な目標も口にした。

 その夢の実現までには時間がかかるだろうが、当面はチェ・ヨンス監督が築いてきたFCソウルのスタイルをどう継承していくかに注目が集まりそうだ。

 というのも、チェ・ヨンス監督率いたFCソウルは今季、3バックを採用しているが、ファン・ソンホン監督が浦項で取り組んできたのは4バック。しかも、ファン・ソンホン監督は前述の通り、若い韓国人選手でチーム作りを進めてきただけに、「外国人選手の起用が不慣れ」という見方もある。就任会見でも、「外国人選手をしっかり活用できないという弱点を克服しなければならない」と本人も語っているほどだ。

 それだけに気になるのは、高萩洋次郎の起用方法だろう。現在、FCソウルにはKリーグ3年連続得点王(2011~2013年)のデヤン、今季Kリーグ得点ランク2位を走るアドリアーノ、スペイン人MFでボランチからセンターバックまでこなせるオスマール、そしてアジア枠で高萩洋次郎と4名の外国人選手が所属しており、チェ・ヨンス監督時代はそれぞれ主軸を務めてきた。
 
 チェ・ヨンス監督が高萩に寄せる信頼は厚く、「高萩は試合や練習中でも見る側をハッとさせるパスを出す。韓国人選手にはない独特のタイミング、多様で時に意外性に富んだパスルートを持っている」と高く評価していた。

 そんな高萩にファン・ソンホン監督はどんなミッションを与え、どのように起用していくのか。浦項時代はバルサの“ティキタカ”と浦項スティーラーズの愛称を文字って、“スティールタカ”とも呼ばれたパスサッカーを標榜したファン・ソンホン監督だけに、その起点としての役割を高萩にも期待している可能性は高いだろう。

 いずれにしても、ファン・ソンホン監督率いるFCソウルの再出発は、6月29日の城南FC戦からとなる。8月24日には中国の山東魯能とのACL準々決勝・第1戦もある。「浦項では届かなかったACL制覇のタイトルがもっとも欲しい」としたファン・ソンホン監督率いる新生FCソウルの行方に注目したい。
 
文:慎 武宏(スポーツライター)

シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。
 
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