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【韓国メディアの視点】浦和を下したFCソウルのチェ・ヨンス監督が、爆買い中国の標的に。後任はC大阪行きの噂もあったあの人物

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2016年06月29日

シーズン途中の中国行きには衝撃を隠せなかったが、さらに驚きだったのは後任の人事だ。

FCソウルの監督が交代。髙萩(中央)の起用法にも注目が集まる。(C)Getty Images

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 Kリーグの首位争いを走り、ACLでも浦和を下して準々決勝進出を決めているFCソウルのチェ・ヨンス監督が、6月22日に行なわれたFAカップ決勝トーナメント1回戦を最後に、FCソウルの指揮官の座から退いた。シーズン途中に指揮棒を置いたのは、中国スーパーリーグの江蘇蘇寧から熱烈オファーがあったためだ。

 2012年にACL準優勝でAFC年間最優秀監督賞に輝き、今年4月には史上最速・史上最年少でKリーグ100勝を達成したチェ・ヨンス監督に、江蘇蘇寧は推定年俸推定年俸350万ドルと高待遇を提示。チェ・ヨンス監督も「シーズン途中の離脱に否定的な見方はあることは理解しているが、江蘇蘇寧行きを決めたのは挑戦だ。世界的な監督たちと面白いゲームをしてみたい」として中国行きを決断した。

 シーズン途中の中国行きには韓国サッカー界全体が衝撃を隠せなかったが、さらに驚きだったのはチェ・ヨンス監督の後任としてFCソウルが招聘したのが、ファン・ソンホン監督ということだ。

 ファン・ソンホン監督と言えば、チェ・ヨンス監督と同じくかつてJリーグでプレーし、1999年にはJリーグ得点王に輝いた人物。2008年にKリーグの釜山アイパークの指揮官として監督デビューし、2011年から古巣の浦項スティーラーズの監督に就任すると、2012年にFAカップ制覇、2013年にはリーグ戦とFAカップの2冠を達成した。

 浦項は親会社の業績不振でクラブへの年間支援金を大幅削減され、Kリーグでは珍しく外国人選手ゼロでチーム編成したこともあったが、若い選手を積極起用しながらチームを常勝軍団に作り上げたファン・ソンホン監督の手腕は高く評価されてきた。契約満了で昨季終了後に浦項を退団した際も、惜しむ声が多かったほどだ。
 
 そんなファン・ソンホン監督には、Kリーグの他クラブはもちろん、海外からもオファーがあった。そのなかのひとつには、JリーグのC大阪もあったそうだが、「来年は監督として活動するつもりはない。少し休みたい」として断り、今年はドイツ・ブンデスリーガやイタリア・セリエAの試合会場や各クラブの練習場に顔を出すなど、欧州での指導者留学に精を出していた。FCソウル監督就任か発表された6月21日も、フランスでEURO2016を視察していたという。
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