16 ダニエレ・デ・ロッシ 6.5(54分OUT)
18 マルコ・パローロ 6.5
対面のイニエスタをしっかり警戒しながら、攻撃の局面では最前線にまで顔を出し、決定機に複数回絡む。大きな減点材料は76分のボールロストくらいだ。
23 エマヌエレ・ジャッケリーニ 7
無尽蔵のスタミナに物を言わせて、惜しみない上下動を最後まで繰り返す。前半は決定的な自身のシュートを2本阻止されたが、先制点のシーンではしっかり詰めて、キエッリーニのゴールを呼び込んだ。
8 アレッサンドロ・フロレンツィ 6.5(84分OUT)
右ウイングバックに入り、故障欠場となったカンドレーバの穴をきっちり埋める。対角のデ・シリオと同様にタッチライン際を支配し、4年前の決勝でゴールを許したジョルディを抑え込んだ。11分には、ジャッケリーニの決定機に繋がるクロスを供給。
2 マッティア・デ・シリオ 7
攻守にわたって称賛に値する働き。守ってはファンフランの前に立ちはだかり、攻撃の局面では着実に攻め上がって幅を作り出し、さらには惜しいクロスも。セスクのシュートに対して身を投げ出した20分の守りも光った。
FW
9 グラツィアーノ・ペッレ 7.5
強さを前面に押し出すポストワークに加えて、ルーズボールの争奪戦や守勢の終盤にはセットプレーの守りでも高さが効いていた。先制のシーンでは、ゴール前の良い位置で敵のファウルを誘い、FKを獲得。劣勢の後半アディショナルタイムには、勝負を決するダメ押しの2点目を叩き込んだ。
17 エデル 7.5(82分OUT)
ピケがファウルまがいの守りで止めざるを得ないほど、動きにキレがあり、単独での果敢な仕掛けは敵守備陣の脅威に。強烈なシュートを放った直接FKでデ・ヘアのファンブルを誘い、キエッリーニの先制点に繋げる。守備意識が高く、組織のピースとしても十二分に機能した。55分の決定機を決め切っていたら、完璧だった。
交代出場
MF
10 チアゴ・モッタ 5.5(54分IN)
お馴染みになったデ・ロッシとの“リレー”には、期待されていたほどの効果が感じられなかった。ボールの周囲をやや右往左往しがちだった印象だ。イエローカードを頂戴し、準々決勝は出場停止に。
FW
20 ロレンツォ・インシーニェ ―(82分IN)
力を使い果たしたエデルに代わり、終盤に登場。85分には独力での打開からシュートに持ち込んだが、真価を測れるほどの時間はなかった。
DF
4 マッテオ・ダルミアン 6.5(84分IN)
消耗したフロレンツィに代わって、右のウイングバックに。短い出場時間ながら、ダメを押すペッレのゴールをアシストした。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
文:手嶋 真彦