“心理的駆け引き”にも貢献できるプレーヤー
後半のエリキは守備に追われる時間が増えたなかでも攻守に奮闘。特に後半はベンチに近いサイドでプレーしたため、「もう少し早くバテると思っていた」という指揮官は、本人にどこまでプレーできるかを確認しながら、“お役御免”にすることも検討していたという。
それでも吉田監督は「エリキを置いておくことで相手にカウンターの脅威を与えられる」というメリットを最大限に活かし、終了間際の90+2分までエリキの起用を選択した。このように、ピッチ上の“心理的駆け引き”にも貢献できるプレーヤーは、指揮官にとって、貴重な“孝行息子”だろう。
「正直ここで負けていたら、ズルズルいくと思っていました」。試合後の武藤が戦前の心境をそう吐露していたように、今節の湘南戦は神戸にとって、1つの正念場。シーズンの命運を左右しかねないビッグマッチで2ゴールを奪取し、チームを今季初勝利に導いたエリキは、まさに“救世主”と言っていい。
それでも吉田監督は「エリキを置いておくことで相手にカウンターの脅威を与えられる」というメリットを最大限に活かし、終了間際の90+2分までエリキの起用を選択した。このように、ピッチ上の“心理的駆け引き”にも貢献できるプレーヤーは、指揮官にとって、貴重な“孝行息子”だろう。
「正直ここで負けていたら、ズルズルいくと思っていました」。試合後の武藤が戦前の心境をそう吐露していたように、今節の湘南戦は神戸にとって、1つの正念場。シーズンの命運を左右しかねないビッグマッチで2ゴールを奪取し、チームを今季初勝利に導いたエリキは、まさに“救世主”と言っていい。
また2ゴールいずれもエリキにしか決められない芸当とも言える得点シーンだったため、余計にその価値が際立っている。
「クラブの歴史に名を残せた」町田では、アップデート化を図っている新しいチームスタイルの中でチャンスに恵まれず、他クラブとの競合の末、エリキは神戸のユニホームに袖を通した。
2シーズン弱に及んだ町田での「思い出を胸に」過去を振り返るつもりはない。「今を大事にしてきた14年間のプロ生活」と同様に、エリキはこれからも「この神戸で全力を尽くす」。
取材・文●郡司聡(スポーツライター)
【記事】「山東のせい」「怒った方が良い」Jリーグ王者の神戸が2点差守れず、まさかのACLE敗退。理不尽なGS3位→5位転落の影響にネット過熱「上位抜けって大事だったな。不憫でならない」
「クラブの歴史に名を残せた」町田では、アップデート化を図っている新しいチームスタイルの中でチャンスに恵まれず、他クラブとの競合の末、エリキは神戸のユニホームに袖を通した。
2シーズン弱に及んだ町田での「思い出を胸に」過去を振り返るつもりはない。「今を大事にしてきた14年間のプロ生活」と同様に、エリキはこれからも「この神戸で全力を尽くす」。
取材・文●郡司聡(スポーツライター)
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