「相手に引かれた場合はまだまだ改善点がある」
そこで三笘に、質問してみた。
「ヒュルツェラー監督の戦術を一言で要約するのが非常に難しいです。ただそれが、監督の狙いであるようにも思いました。三笘選手から見て、改めてどんなアプローチをする監督ですか」と。三笘は次のように説明する。
「自分たちのやりたいことはブレずにやりますし、より強度の高い守備もしないといけない。一人ひとりのインテンシティがないと難しいところがあり、そこは選手たちに求められています。でも、相手に合わせて、難しい戦術もやる。毎試合いろんな形にトライしていて、その形が後半戦に出てくればいいなと思ってます」
3月2日に行なわれたFA杯5回戦のニューカッスル戦では、三笘が左サイドから中央へ頻繁に流れた。この動きについて、三笘は「監督からの指示だった」と明かした。
三笘が中に入ることで「中央で数的優位を作る」。さらに、マンツーマンでついてくる相手SBを中央に寄せることで、ワイドエリアでスペースを生み出す狙いもあったようだ。三笘が強調していたのは「相手が嫌がることをやる」。こう言葉を続けた。
「相手の嫌がることが一番大事。相手がマンツーマン・ディフェンスで来ていたので、あの形は相手が嫌がる。真ん中で数的優位を作ることで彼らは困っていた。
勝つためのプレーというか、(勝利から)逆算してやらないといけない。そういう方針でやってます。もちろんそれがうまくいかない時もあれば、うまくいく時もあります。でも、それにチャレンジすることが大事かなと思います」
「ヒュルツェラー監督の戦術を一言で要約するのが非常に難しいです。ただそれが、監督の狙いであるようにも思いました。三笘選手から見て、改めてどんなアプローチをする監督ですか」と。三笘は次のように説明する。
「自分たちのやりたいことはブレずにやりますし、より強度の高い守備もしないといけない。一人ひとりのインテンシティがないと難しいところがあり、そこは選手たちに求められています。でも、相手に合わせて、難しい戦術もやる。毎試合いろんな形にトライしていて、その形が後半戦に出てくればいいなと思ってます」
3月2日に行なわれたFA杯5回戦のニューカッスル戦では、三笘が左サイドから中央へ頻繁に流れた。この動きについて、三笘は「監督からの指示だった」と明かした。
三笘が中に入ることで「中央で数的優位を作る」。さらに、マンツーマンでついてくる相手SBを中央に寄せることで、ワイドエリアでスペースを生み出す狙いもあったようだ。三笘が強調していたのは「相手が嫌がることをやる」。こう言葉を続けた。
「相手の嫌がることが一番大事。相手がマンツーマン・ディフェンスで来ていたので、あの形は相手が嫌がる。真ん中で数的優位を作ることで彼らは困っていた。
勝つためのプレーというか、(勝利から)逆算してやらないといけない。そういう方針でやってます。もちろんそれがうまくいかない時もあれば、うまくいく時もあります。でも、それにチャレンジすることが大事かなと思います」
では、監督自身はどのように考えているのか。ヒュルツェラー監督はプレー原則の重要性を説きつつ、「流動性」と「自主性」をキーワードに挙げた。選手がピッチ上で状況を的確に把握し、自ら動くことが重要になると力を込める。
「私は、ポジショニングを柔軟に変えられるチームを作りたい。試合状況は刻一刻と変わる。そのため、私は『これが君の立ち位置で、こう動け』と指示するような監督になりたくない。試合は、その場の状況に左右されるものだからだ。
私が選手に求めているのは、状況を理解すること。相手にはストライカーが何人いて、ミッドフィルダーは何人いるのか。相手がマンツーマンで守備をしてくるのか。彼らには、試合の状況を理解してもらいたい。最も重要なことは、選手たちが試合状況を掴むこと。相手のプレスパターンを把握し、選手たちが自ら解決策を見つけることだ」
三笘とヒュルツェラー監督の言葉をまとめると、こういうことだろう。
チームには基本原則があるが、監督からの指示で試合ごとにアプローチを変える。ただ試合状況は刻一刻と変化するものだから、ピッチ上での判断は選手たちに任せている、と。
こうした見方は、三笘自身の説明とも重なる。中央寄りでプレーすることの多かったニューカッスル戦について、三笘はこう説明する。
「相手次第でどこに動くのは決まってますけど、(選手たちは)状況を見ながらやっている。もちろん相手の顔(=立ち位置や出方)を見ながらやっています」
試合ごとにアプローチを変え、相手の出方に応じて選手に状況判断を委ねる。こうした監督の方針を踏まえると、戦術浸透にある程度の時間を要するのは自然なことだろう。そう考えると、シーズン後半戦に入って、ブライトンが白星を重ね始めた理由にも納得がいく。
ただ三笘は、もう少し現実的な見方をする。
最近の好調の理由について、三笘は「相手との兼ね合いが多い。相手がプレスをかけてくれば、スペースができて上手くいく印象がある」とし、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドのように前方に出てくる相手とは相性が良いと話した。しかし「相手に引かれた場合はまだまだ改善点がある」と続け、守備を固めてくる相手には苦戦することが多いと指摘する。
奇しくも次戦の相手は、粘り強いディフェンスに定評のあるフルアムである。カメレオン式のヒュルツェラー体制の実力が改めて試される試合になりそうだ。
取材・文●田嶋コウスケ
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三笘とヒュルツェラー監督の言葉をまとめると、こういうことだろう。
チームには基本原則があるが、監督からの指示で試合ごとにアプローチを変える。ただ試合状況は刻一刻と変化するものだから、ピッチ上での判断は選手たちに任せている、と。
こうした見方は、三笘自身の説明とも重なる。中央寄りでプレーすることの多かったニューカッスル戦について、三笘はこう説明する。
「相手次第でどこに動くのは決まってますけど、(選手たちは)状況を見ながらやっている。もちろん相手の顔(=立ち位置や出方)を見ながらやっています」
試合ごとにアプローチを変え、相手の出方に応じて選手に状況判断を委ねる。こうした監督の方針を踏まえると、戦術浸透にある程度の時間を要するのは自然なことだろう。そう考えると、シーズン後半戦に入って、ブライトンが白星を重ね始めた理由にも納得がいく。
ただ三笘は、もう少し現実的な見方をする。
最近の好調の理由について、三笘は「相手との兼ね合いが多い。相手がプレスをかけてくれば、スペースができて上手くいく印象がある」とし、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドのように前方に出てくる相手とは相性が良いと話した。しかし「相手に引かれた場合はまだまだ改善点がある」と続け、守備を固めてくる相手には苦戦することが多いと指摘する。
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