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「まさか日本代表になって、海外にも行けて、チャンピオンにもなれるとは」パシリから始まった李忠成のキャリアは120点。興味深い2013年と同じ質問への答え

カテゴリ:日本代表

有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

2025年03月06日

「1番じゃなきゃ見えない景色がある。1番を取らないとダメ」

5年間プレーし、最も長く在籍した浦和への想いは非常に強い。「日本サッカー界を引っ張っていかなきゃいけないチーム」。(C)SOCCER DIGEST

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 非常に濃密な20年のプロキャリアの中で、最も印象に残っている瞬間は、自身の決勝点でアジアカップを制した直後のセレモニーだという。2011年1月の出来事だ。

「アジアカップで長谷部(誠)さんがカップを上げた時に、金色の紙吹雪がぶわって舞ったんですけど、パって上を向いた時にすっごい嬉しかったですね。めちゃくちゃ嬉しかった記憶があります。その他にもルヴァンカップでMVPとか色々経験しましたけど、あの瞬間の紙吹雪は優勝した人でしか味わえないし、また優勝したいって思いにもなります。

『1番じゃなきゃダメなんですか?』とかよく言うじゃないですか。1番じゃなきゃ見えない景色があって、1番を取らないとダメです。1番を取った方が良い。取って言った方が良いですね。そうするとあの景色をもう1回見たいと思うし、それをまた後輩に伝えられるから。絶対1番になった方がいいです」
 
 逆に悔しい思い出として脳裏に焼き付いているのは、浦和レッズ時代のV逸だ。

「悔しい思い出の方が多いです。2016年はチャンピオンシップで鹿島に最後の最後に負けちゃって、年間勝点は最多だったけど、優勝できませんでした。2014年は最終戦で名古屋に勝っていれば、優勝でした。点を取れなくて、チームを勝たせられなかったのが1番悔しかったです」

 ちなみに、2013年の「お金持ちになるのが俺の夢(笑)」という発言には、続きがある。当時こうも語っていた。

「ここまで来たのなら、絶対にワールドカップに出たいですね。ちょっと遠くなっちゃいましたけど、そんな手の届かないところでもないし」

 ワールドカップ出場の夢は、結局叶えられなかった。ただそれでも――「心の燃料は『悔しい』『悲しい』『ふざけんなよ』というネガティブな心や言葉にすればするほど、強く大きく燃え上がって走る」という言葉もまた、李氏の言葉だ。

 悔しさを糧に、不屈のストライカーは今も新たな夢に向かって走り続けている。

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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