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「Jリーグとまったく違う」浦和レッズからベルギーに新天地を求めた23歳日本人MFが体感する“驚きの現実”。それでも「長く欧州にいるつもりはない」と語る真意とは【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2025年03月04日

「レベルアップした状態で日本に帰りたいと思ってます」

鳥栖で2年、浦和で3年。はたして大畑は欧州でどのようなプロキャリアを歩むのか。写真:福冨倖希

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 ベルギーに住み始めてまだ1か月。チームメイトに明本考浩、大南拓磨の2人がいるのは心強かったのでは?

「もちろんです。『いなかったら』と考えたらけっこうキツかったと思います。本当にいてくれて良かったです」
 
 どういうことを助けてもらったのだろうか。

「もちろん、私生活から全部(笑)。本当にゼロからの状態で来たので、そこは良かったです。ここは静かだし、スーパーが近いし、ちょっと行けばブリュッセルもあるので住みやすい街だと思います。こっちのスーパーは高いですね。食事は大南選手や明本選手のところに行って食べたり、外食したりしてます」

 どのような思いで欧州に来たのだろうか。

「『代表のために』とかではなく、一番は、自分のプレーがどこまで通用するのかチャレンジしたかった」

 4月に24歳を迎える大畑に、この1年を「オリンピックにも出たし、充実していたほうだと思いますね」と振り返ってもらいながら、話は前所属先である浦和レッズのチーム状況に話が飛んだ。

「昨シーズンはなかなか勝てない中、夏過ぎに監督がスコルジャさんになりましたが、それでもそんなに勝てませんでした。今シーズンも4戦2分2敗だったと思います。今朝、試合を見たんですが、苦しい状況なので、そこは応援してます」

 J1で107試合に出場し7得点を記録した大畑に「Jリーグでやり切ったたのか?」と尋ねると「まだ全然。また日本に帰ってやりたい気持ちもあります。帰るときにはもっとレベルアップして帰りたいです」というリターンパスが届いた。

――ベストの自分をJリーグで見せたいという気持ちがあるんですか?

「そうですね。こっちに、そんなに長くいるつもりはないので、レベルアップした状態で帰りたいと思ってます」

――鳥栖で2年、浦和で3年というタームで移籍している。いろいろなチームでチャレンジしたい、いろいろなレベルでチャレンジしたい、いろいろな国でチャレンジしたい、という思いがあるのでは?

「どうですかね。一番は『ひとつのクラブで長くやりたい』という気持ちがあるんですけれど、契約だったりタイミングだったりあるので、そこは特に気にしてないです」

――「早くステップアップしたい」という話を日本人選手からたくさん聞くんです。大畑選手は、ルーベンで一旦腰を据えて、ある程度ちゃんとここで名前を残して、その上で良いオファーがあれば移籍する、という考えでしょうか?

「そうですね」
 
 欧州でプレーした日本人選手がJリーグに復帰するトレンドがある。しかし、そのほとんどは欧州でやり切ったり、出場機会の減少に伴うものだったり、キャリアの最後のほうだったり、家族の都合であったり、ブレークし切れなかったりすることがほとんど。だが昨夏、働き盛りの川辺駿が推定350万ユーロ(約5億5000万円)という移籍金で、スタンダールからサンフレッチェ広島に復帰した例もある。

 未来のことは誰にも分からない。もちろん、彼が選手としてのピークをヨーロッパで迎えることになっても、それは幸せなこと。一方、Jリーグから欧州にどんどん選手が流出していくこのご時世、全盛期の大畑の姿をJリーグで見ることができたら、それもまた素晴らしいことではないだろうか。

「そんなに長く欧州にいるつもりはない」と語った大畑が、節目ごとにどういうジャッジを下していくか、今後の注目ポイントになるだろう。

取材・文●中田 徹

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