どれだけボールを持てても、矢印はゴールに向けて
その意味で、鳥栖戦は61%のボール保持率を記録しながら、シュートを鳥栖の半分である7本しか記録できなかったことが、ハッチンソン監督も明確な課題だと感じているようだ。
もちろん、シュートチャンスを作るプロセスも重要だが、十分に打てるシチュエーションでパスを選択してしまう傾向を放っておくと、ポゼッションをベースとした攻撃の弊害になりかねない。どれだけボールを持てても、矢印はゴールであるという大前提は変わらない。
「より多くのゴールを決めて、試合に勝つというところは大事なんですけども、枠内シュートの数を重要視していて、ちょっとシュートをためらうシーンが多かったかなと。重要なチャンスを作ったりとか、そのエリアに入っていきながらもパスを選択してしまう。そこはトレーニングで取り組んでいく予定ですけど、アナリストやショーンがフロントサードのところに取り組んでいます」
そう語るハッチンソン監督は、第3節で迎えるV・ファーレン長崎とのアウェーゲームを「我々にとっても大きなチャレンジになる」と言い切る。優勝&昇格争いの最大のライバルになるとも見られる長崎を相手に、シーズン序盤における磐田の立ち位置や現状が見えてくると指揮官も考えている。
基本はボールを握りながら、昨シーズンは18得点のマテウス・ジェズスなどJ2では規格外とも言えるタレントを擁して、前線に圧力をかけてくる。そこを押し返しながら、磐田が高い位置の守備やポゼッション、そしてクルークスや倍井の仕掛けを活かしてゴールに迫れるかどうかは鍵だ。
もちろん、シュートチャンスを作るプロセスも重要だが、十分に打てるシチュエーションでパスを選択してしまう傾向を放っておくと、ポゼッションをベースとした攻撃の弊害になりかねない。どれだけボールを持てても、矢印はゴールであるという大前提は変わらない。
「より多くのゴールを決めて、試合に勝つというところは大事なんですけども、枠内シュートの数を重要視していて、ちょっとシュートをためらうシーンが多かったかなと。重要なチャンスを作ったりとか、そのエリアに入っていきながらもパスを選択してしまう。そこはトレーニングで取り組んでいく予定ですけど、アナリストやショーンがフロントサードのところに取り組んでいます」
そう語るハッチンソン監督は、第3節で迎えるV・ファーレン長崎とのアウェーゲームを「我々にとっても大きなチャレンジになる」と言い切る。優勝&昇格争いの最大のライバルになるとも見られる長崎を相手に、シーズン序盤における磐田の立ち位置や現状が見えてくると指揮官も考えている。
基本はボールを握りながら、昨シーズンは18得点のマテウス・ジェズスなどJ2では規格外とも言えるタレントを擁して、前線に圧力をかけてくる。そこを押し返しながら、磐田が高い位置の守備やポゼッション、そしてクルークスや倍井の仕掛けを活かしてゴールに迫れるかどうかは鍵だ。
ただし、磐田がうまくリードして終盤に差し掛かっても、「(長崎は)とにかく点が取れる。それも早く、短い時間で取れる」とハッチンソン監督が警戒するように、特にリードされてからの猛攻は破壊的なものがある。
開幕のロアッソ熊本戦は後半の17分から22分の5分間で、3得点をまとめ取りして3-2で勝利。そして第2節はレノファ山口FCを相手に、アウェーで後半アディショナルタイムに、増山朝陽の劇的なゴールで2-2に追い付いた。
一方の磐田は水戸戦で3点リードから2失点を喫しており、前節の鳥栖戦も終盤のPKストップや後半アディショナルタイムの2本のビッグセーブなど、キャプテンでもある川島永嗣の大仕事なしに、1-0の勝利はあり得なかった。
いかに攻守のベースのところで優位に立ちながらリードを奪い、最終的には長崎の圧力に屈することなく試合を終えることができるか。
開幕3連勝となれば序盤戦で大きなアドバンテージを得ると同時に、チームも確かな自信を得られるはずだが、新たな成長プロセスの初期段階にある磐田にとって、困難なミッションになることは間違いない。
取材・文●河治良幸
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開幕のロアッソ熊本戦は後半の17分から22分の5分間で、3得点をまとめ取りして3-2で勝利。そして第2節はレノファ山口FCを相手に、アウェーで後半アディショナルタイムに、増山朝陽の劇的なゴールで2-2に追い付いた。
一方の磐田は水戸戦で3点リードから2失点を喫しており、前節の鳥栖戦も終盤のPKストップや後半アディショナルタイムの2本のビッグセーブなど、キャプテンでもある川島永嗣の大仕事なしに、1-0の勝利はあり得なかった。
いかに攻守のベースのところで優位に立ちながらリードを奪い、最終的には長崎の圧力に屈することなく試合を終えることができるか。
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