キンミッヒの活躍にレーブ監督もご満悦。
過去のA代表招集歴はゼロながら、バイエルンでトップチーム1年目だった15-16シーズンの活躍が評価されてEURO行きの切符を掴んだキンミッヒは、この日が2キャップ目でEUROデビュー。しかし、それをまったく感じさせず、あのジョゼップ・グアルディオラが惚れ込んだというインテリジェンスの高さを存分に発揮し、90分間を通じてハイパフォーマンスを披露した。
元々はセントラルMFだけあってさすがのパスセンスとキープ力を見せ、右サイドからポゼッションと仕掛けを機能させる。横はもちろん縦や斜めのパスもズバズバと通し(決定機に繋がるラストパスも3回)、さらに状況に応じた的確なポジショニングで受け手としても不足なし。積極的に敵陣まで押し上げ、タッチライン際のみならず中央にも進入してビルドアップから崩しの局面に絡むそのプレーは、ほとんどMFのそれだった。いわば“偽のSB”として機能したのだ。
本来CBでより守備力の高いヘーベデスと比較すると、細身のため対人プレーにやや不安を覗かせ、ネガティブ・トランジション(攻→守の切り替え)にも改善の余地があったとはいえ、攻撃力の高さはしっかり証明。試合後のレーブ監督も「非常良くやってくれた。よく走り、多くのパスを通した。彼のパフォーマンスにはとても満足している」とご満悦だった。
強敵と激突するはずのベスト8以上では、守備の部分でやや未知数な部分もあるが、少なくとも北アイルランドと大差がない国と当たるベスト16(グループA、B、Fの3位のうち成績上位の国)では、引き続き先発を任されるかもしれない。
ドイツが十指に余る決定機を作りながらも、結果的に1点に終わったのは、北アイルランドの守護神マイケル・マッガバンが当たりに当たっており、決定的なビッグセーブを連発したから。これがなければ、少なくとも3、4点は奪えていただろう。ゴメスとキンミッヒを組み込んだ新布陣は、高いポテンシャルを感じさせた。
この日も幾度となく決定機逸と危険なボールロストを繰り返すなど相変わらず冴えないゲッツェが調子を上げ、Aマッチ通算31得点と高い決定力を誇りながら4年前と同じくEURO本大会では不発のミュラーに当たりが出れば、ドイツの攻撃力は大会ナンバー1の“凄まじいレベル”に達するかもしれない。
現地取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
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元々はセントラルMFだけあってさすがのパスセンスとキープ力を見せ、右サイドからポゼッションと仕掛けを機能させる。横はもちろん縦や斜めのパスもズバズバと通し(決定機に繋がるラストパスも3回)、さらに状況に応じた的確なポジショニングで受け手としても不足なし。積極的に敵陣まで押し上げ、タッチライン際のみならず中央にも進入してビルドアップから崩しの局面に絡むそのプレーは、ほとんどMFのそれだった。いわば“偽のSB”として機能したのだ。
本来CBでより守備力の高いヘーベデスと比較すると、細身のため対人プレーにやや不安を覗かせ、ネガティブ・トランジション(攻→守の切り替え)にも改善の余地があったとはいえ、攻撃力の高さはしっかり証明。試合後のレーブ監督も「非常良くやってくれた。よく走り、多くのパスを通した。彼のパフォーマンスにはとても満足している」とご満悦だった。
強敵と激突するはずのベスト8以上では、守備の部分でやや未知数な部分もあるが、少なくとも北アイルランドと大差がない国と当たるベスト16(グループA、B、Fの3位のうち成績上位の国)では、引き続き先発を任されるかもしれない。
ドイツが十指に余る決定機を作りながらも、結果的に1点に終わったのは、北アイルランドの守護神マイケル・マッガバンが当たりに当たっており、決定的なビッグセーブを連発したから。これがなければ、少なくとも3、4点は奪えていただろう。ゴメスとキンミッヒを組み込んだ新布陣は、高いポテンシャルを感じさせた。
この日も幾度となく決定機逸と危険なボールロストを繰り返すなど相変わらず冴えないゲッツェが調子を上げ、Aマッチ通算31得点と高い決定力を誇りながら4年前と同じくEURO本大会では不発のミュラーに当たりが出れば、ドイツの攻撃力は大会ナンバー1の“凄まじいレベル”に達するかもしれない。
現地取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
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