今季開幕のFC琉球戦では3452人
一方で、入場料収入増への取り組みも重要だ。J2を戦った2020~24年の5年間平均観客数を見ると、20年が1561人、21年が2082人、22年が3076人、23年が4121人、24年が3998人。J2で11位と飛躍した23年は4000人の大台を超えたが、最下位に低迷した24年は再び3000人台に転落してしまった。そこは群馬出身の細貝にとっても頭の痛いところだろう。
「昨季は結果が出なかったので、観客数が伸びないのは理解しています。でも僕もプレーヤーだったので、2000人の中でやるよりは、4000人の中でやる方がモチベーションも上がる。それが8000人、1万6000人、3万2000人となればもっといいですし、実際、そういう中でもプレーさせてもらったので、その有難みはよく分かっているつもりです。
ただ、群馬出身で元日本代表だった自分が社長になったからといって、すぐに観客数が大幅アップするわけではない。実際、今季開幕のFC琉球戦も3452人という厳しい数字でした。やはり観客を増やすのは地道な取り組みが必要なんです。
肝心なのは今季のチームの成績。勝っていれば盛り上がりも増しますし、地元の上毛新聞を含めて多くのメディアが取り上げてくれる。『今、ザスパが勝っているから試合に行ってみよう』という機運も高まるし、それに伴って新規のスポンサーもついてくれるかもしれない。
グッズ販売も増えますよね。サッカークラブの経営は入場料収入、スポンサー収入、グッズ販売が三本柱。その基盤を強固にするためにも、やはり結果は必要です。
僕は『サッカークラブは生き物』だと思っていて、良い時もあれば悪い時もある。成長するには時間が必要ですけど、やはり正しい方向に進んでいるかどうかが肝心。その方向性を明確に定めていくのが自分の仕事。そのかじ取りを誤らないように進めていかないといけないですね」と、彼は自らに課せられた重責をしみじみと感じている様子だ。
「昨季は結果が出なかったので、観客数が伸びないのは理解しています。でも僕もプレーヤーだったので、2000人の中でやるよりは、4000人の中でやる方がモチベーションも上がる。それが8000人、1万6000人、3万2000人となればもっといいですし、実際、そういう中でもプレーさせてもらったので、その有難みはよく分かっているつもりです。
ただ、群馬出身で元日本代表だった自分が社長になったからといって、すぐに観客数が大幅アップするわけではない。実際、今季開幕のFC琉球戦も3452人という厳しい数字でした。やはり観客を増やすのは地道な取り組みが必要なんです。
肝心なのは今季のチームの成績。勝っていれば盛り上がりも増しますし、地元の上毛新聞を含めて多くのメディアが取り上げてくれる。『今、ザスパが勝っているから試合に行ってみよう』という機運も高まるし、それに伴って新規のスポンサーもついてくれるかもしれない。
グッズ販売も増えますよね。サッカークラブの経営は入場料収入、スポンサー収入、グッズ販売が三本柱。その基盤を強固にするためにも、やはり結果は必要です。
僕は『サッカークラブは生き物』だと思っていて、良い時もあれば悪い時もある。成長するには時間が必要ですけど、やはり正しい方向に進んでいるかどうかが肝心。その方向性を明確に定めていくのが自分の仕事。そのかじ取りを誤らないように進めていかないといけないですね」と、彼は自らに課せられた重責をしみじみと感じている様子だ。
さしあたって、今季のJ3で上位をキープし、1年でのJ2復帰を達成させることが、成功への早道だ。同じJ3には群馬より運営規模の大きい松本山雅FCや栃木SC、JFLから上がってきて勢いのある栃木シティといったライバルがいるだけに、簡単な戦いにはならないだろうが、“J3沼”にハマる前に抜け出すしかない。
経営トップであり、現場の責任者でもある細貝がやるべきことは多いが、まずは序盤戦の戦いをしっかりと見極めるところからスタートしてほしい。
※第2回終了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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経営トップであり、現場の責任者でもある細貝がやるべきことは多いが、まずは序盤戦の戦いをしっかりと見極めるところからスタートしてほしい。
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取材・文●元川悦子(フリーライター)
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