1試合平均の失点数は「1.47」
フィールドでも一体感を欠いた。
全盛期のグアルディオラ政権は、まるで精密機械のように正確に、そして効果的にパスを紡いだ。相手のプレスを巧みにいなし、きれいに剥がしきってゴールにつなげるその術には、機能美すら感じた。ところが今シーズンは、こうした一体感が伝わってこない。もちろん選手個々のレベルは高い。ショートパスで敵のプレスを剥がしていく方針も変っていない。
だがディフェンスラインのパス回しで不用意にボールを奪われ失点したり、前方にボールを運びきれなかったりと、むしろチグハグさが散見される。アーセナル戦でも、ビルドアップを開始したCBネイサン・アケーが状況判断を誤ってボールロストし、前半2分の早い時間帯でゴールを許した。
彼らの不調はスタッツにも表われている。例えば、ディフェンス。
英BBC放送によると、今シーズンの公式戦における1試合平均の失点数は「1.47」。2016年に発足したグアルディオラ政権の9シーズンで、この数字はワーストレコードだ。ちなみにこれまでの最多失点は、政権1年目に記録した「1.07」。最少は、プレミアとFA杯、リーグ杯の3冠を達成した2018-19シーズンの「0.64」だった。つまり好調時に比べると、今シーズンは1試合平均で2倍以上の失点を記録している。
全盛期のグアルディオラ政権は、まるで精密機械のように正確に、そして効果的にパスを紡いだ。相手のプレスを巧みにいなし、きれいに剥がしきってゴールにつなげるその術には、機能美すら感じた。ところが今シーズンは、こうした一体感が伝わってこない。もちろん選手個々のレベルは高い。ショートパスで敵のプレスを剥がしていく方針も変っていない。
だがディフェンスラインのパス回しで不用意にボールを奪われ失点したり、前方にボールを運びきれなかったりと、むしろチグハグさが散見される。アーセナル戦でも、ビルドアップを開始したCBネイサン・アケーが状況判断を誤ってボールロストし、前半2分の早い時間帯でゴールを許した。
彼らの不調はスタッツにも表われている。例えば、ディフェンス。
英BBC放送によると、今シーズンの公式戦における1試合平均の失点数は「1.47」。2016年に発足したグアルディオラ政権の9シーズンで、この数字はワーストレコードだ。ちなみにこれまでの最多失点は、政権1年目に記録した「1.07」。最少は、プレミアとFA杯、リーグ杯の3冠を達成した2018-19シーズンの「0.64」だった。つまり好調時に比べると、今シーズンは1試合平均で2倍以上の失点を記録している。
また今季の1試合平均の被シュート数も、グアルディオラ体制でワーストの「10.1」本。最少だった2018−19シーズンの「6.7」よりも断然多い。1試合平均の失点期待値は「1.37」であり、こちらもグアルディオラ政権でワーストの記録だ。
1-4とリードを広げられた85分には、ホームのアーセナルサポーターから「明日の朝には解任」という皮肉をこめたチャントがグアルディオラに向けられた。試合翌日の英紙タイムズも「これまでもグアルディオラ体制は不調に陥ったことがあるが、今季ほど完全に脆弱に見えた時はなかった」と記した。
大黒柱の守備的MFロドリを膝靭帯の大怪我で失った。世代交代がうまく進まず、主力の高齢化も問題視されている。しかも、115件におよぶ財務規定違反疑惑がかけられ、今年3月には判決が下るとされるクラブ首脳陣には重圧もかかっている。
この難局を、果たしてグアルディオラはどう乗り越えるか。2月11日からCLのレアル・マドリード戦(第1レグ)、PLのニューカッスル戦(15日)、CLのレアル・マドリード戦(19日、第2レグ)、PLのリバプール戦(23日)、PLのトッテナム戦(26日)と続くこの2月は、間違いなく正念場である。
取材・文●田嶋コウスケ
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1-4とリードを広げられた85分には、ホームのアーセナルサポーターから「明日の朝には解任」という皮肉をこめたチャントがグアルディオラに向けられた。試合翌日の英紙タイムズも「これまでもグアルディオラ体制は不調に陥ったことがあるが、今季ほど完全に脆弱に見えた時はなかった」と記した。
大黒柱の守備的MFロドリを膝靭帯の大怪我で失った。世代交代がうまく進まず、主力の高齢化も問題視されている。しかも、115件におよぶ財務規定違反疑惑がかけられ、今年3月には判決が下るとされるクラブ首脳陣には重圧もかかっている。
この難局を、果たしてグアルディオラはどう乗り越えるか。2月11日からCLのレアル・マドリード戦(第1レグ)、PLのニューカッスル戦(15日)、CLのレアル・マドリード戦(19日、第2レグ)、PLのリバプール戦(23日)、PLのトッテナム戦(26日)と続くこの2月は、間違いなく正念場である。
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