マリノスは前年12位。しかし、加入時にある確信があった
心のクラブを離れ、新たに向かった先は横浜F・マリノス。加入前年の2018年はアンジェ・ポステコグルー監督の就任1年目で、超攻撃的サッカーが固まっておらず、12位に沈んでいた。しかし、李氏の中である確信があった。
「アジアカップの時からタイトルをほぼ取っているので、『なんで取れるの?』って色んな人から聞かれるんですよ。マリノスでも優勝したんですけど、勝ち馬に乗ること、優勝しそうなチームに行くことがすごく大事ですね。広島に移籍した時も色んなチームからオファーがあったなかで、ミシャサッカーがすごく魅力的で、J2からJ1に上がって、まだ下の方だったけど、多分来年はACL出れるなってサッカーをしていたので広島に行きました。
浦和はもちろん優勝争いをするし、メンツも良い。優勝するチームだと思って行きました。マリノスの時は、確か前年は中位だったと思う。だけどポステコグルーのサッカーがすごく良くて、来年このチームに自分が入っても入んなくてもACLに行くなと思ったんです。まさか優勝するとは思わなかったですけど(笑)。やっぱり、勝ち馬に乗るという意味で、すごく良いサッカーをしていたマリノスに移籍しました」
見極める目は養われていくものなのか。ストライカーの嗅覚なのか。「ストライカーはネジが2、3本外れていると思う。サッカー観が違うし、それはあるかもしれないですけど、長くやっていれば良い監督か悪い監督かはすぐ分かりますね」と頷く元日本代表FWは、現在はトッテナムを率いるポステコグルー監督の特徴をこう説明する。
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「アジアカップの時からタイトルをほぼ取っているので、『なんで取れるの?』って色んな人から聞かれるんですよ。マリノスでも優勝したんですけど、勝ち馬に乗ること、優勝しそうなチームに行くことがすごく大事ですね。広島に移籍した時も色んなチームからオファーがあったなかで、ミシャサッカーがすごく魅力的で、J2からJ1に上がって、まだ下の方だったけど、多分来年はACL出れるなってサッカーをしていたので広島に行きました。
浦和はもちろん優勝争いをするし、メンツも良い。優勝するチームだと思って行きました。マリノスの時は、確か前年は中位だったと思う。だけどポステコグルーのサッカーがすごく良くて、来年このチームに自分が入っても入んなくてもACLに行くなと思ったんです。まさか優勝するとは思わなかったですけど(笑)。やっぱり、勝ち馬に乗るという意味で、すごく良いサッカーをしていたマリノスに移籍しました」
見極める目は養われていくものなのか。ストライカーの嗅覚なのか。「ストライカーはネジが2、3本外れていると思う。サッカー観が違うし、それはあるかもしれないですけど、長くやっていれば良い監督か悪い監督かはすぐ分かりますね」と頷く元日本代表FWは、現在はトッテナムを率いるポステコグルー監督の特徴をこう説明する。
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「まずプライベートでは選手とコミュニケーションを取らないです。自分のことを『ボスと呼べ』って。だからみんなボスって言ってるじゃないですか。ポステコグルーやアンジェって呼ばないですからね。練習が始まった時も絶対に握手。自分の中の世界観がありますよね。
世界観があるというのは、哲学があるし、『その哲学って何?』って言った時に、彼はすぐ言葉に出せる。それを体現できる監督はサッカーにも出てきますよね。『サイド攻撃でコーナーフラッグのポケットの方に絶対走らなきゃいけない』『フォワードは最後のシュートのポジションに絶対いなきゃいけない』『落ちてくるな』とか、哲学を浸透させるのがすごく上手い監督です」
後に世界最高峰のリーグに活躍の場を移すポステコグルー監督、いやボスのもとでの経験は、李氏にとって大きな財産となったに違いない。勝ち馬を見極める力は確かなようだが、競馬は勝手が違うようだ。
「競馬は勝ち馬に乗れないっすね。競馬とサッカーは全く違います」
李氏は苦笑いを浮かべた。
取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
【バイタルエリアの仕事人/李忠成・前編】「僕は何人?」韓国代表での出来事。感情から感動が消えた2年間も回想「俺、何やってんだ」
【バイタルエリアの仕事人/李忠成・後編】“一般客”から誰もが知るヒーローに。だが、プレミアで1番苦労した選手にも。「本物」とは何か
世界観があるというのは、哲学があるし、『その哲学って何?』って言った時に、彼はすぐ言葉に出せる。それを体現できる監督はサッカーにも出てきますよね。『サイド攻撃でコーナーフラッグのポケットの方に絶対走らなきゃいけない』『フォワードは最後のシュートのポジションに絶対いなきゃいけない』『落ちてくるな』とか、哲学を浸透させるのがすごく上手い監督です」
後に世界最高峰のリーグに活躍の場を移すポステコグルー監督、いやボスのもとでの経験は、李氏にとって大きな財産となったに違いない。勝ち馬を見極める力は確かなようだが、競馬は勝手が違うようだ。
「競馬は勝ち馬に乗れないっすね。競馬とサッカーは全く違います」
李氏は苦笑いを浮かべた。
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