「俺は何をしにオランダに来たんだ!?」日本が誇る19歳逸材FW、強豪PSV相手の“リーグ初得点”で激白した葛藤と本音。「自分に怒っていた」「今日は持ってましたね」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年02月02日
「次のワールドカップを狙っている。そこに向けてもう一度、一から準備したい」
昨年最後の5試合は1分け4敗とNECは不調に陥り、ロヒール・マイヤー監督の更迭が囁かれた。それが今年に入って2勝1分けとチームは好調に転じている。その要因を塩貝はこう分析した。
「『スタメンとサブの差が大きい』とずっと思っていたが、最近になってサブメンバーが紅白戦形式の練習で得点したり、勝ったりするようになった。リンセンが入ったりしたことでサブメンバーの士気も上がってきた。今年最初のズヴォーレ戦では、僕は出場機会がなく、けっこう病んでたんですけれど...」
巧みに味方からラストパスを引き出し、小川が決勝ゴールを決めた対ズヴォーレ戦(1-0)で、塩貝はベンチを温め続けた。
「冬のインターブレイクで日本に帰って、家族や友だちに会ってリフレッシュできた。いろんな人が自分を応援してくれているのに、『何をしに俺はオランダに来たんだ!?』って。自分はここに来て結果を残せてないし、もどかしい気持ちになった。
でも、そこから練習の終わりに、切れを上げるために自分ひとりでラダートレーニングをしたりしながら、もう一回自分を見つめ直した。それで、この前の試合や練習試合(対GAイーグルス。塩貝の得点で1-1)でだんだんペースを掴めてきた。今は志高くやれてます。『今日は森保一監督が来ている』と聞き、『今日は俺の日にしてやる』という思いで臨みました。でも、『僕の日』というわけでは全然なかった。次のワールドカップを狙っているので、そこに向けてもう一度、一から準備したい」
「『スタメンとサブの差が大きい』とずっと思っていたが、最近になってサブメンバーが紅白戦形式の練習で得点したり、勝ったりするようになった。リンセンが入ったりしたことでサブメンバーの士気も上がってきた。今年最初のズヴォーレ戦では、僕は出場機会がなく、けっこう病んでたんですけれど...」
巧みに味方からラストパスを引き出し、小川が決勝ゴールを決めた対ズヴォーレ戦(1-0)で、塩貝はベンチを温め続けた。
「冬のインターブレイクで日本に帰って、家族や友だちに会ってリフレッシュできた。いろんな人が自分を応援してくれているのに、『何をしに俺はオランダに来たんだ!?』って。自分はここに来て結果を残せてないし、もどかしい気持ちになった。
でも、そこから練習の終わりに、切れを上げるために自分ひとりでラダートレーニングをしたりしながら、もう一回自分を見つめ直した。それで、この前の試合や練習試合(対GAイーグルス。塩貝の得点で1-1)でだんだんペースを掴めてきた。今は志高くやれてます。『今日は森保一監督が来ている』と聞き、『今日は俺の日にしてやる』という思いで臨みました。でも、『僕の日』というわけでは全然なかった。次のワールドカップを狙っているので、そこに向けてもう一度、一から準備したい」
その前に、小川、リンセンとの激しいポジション争いを制したいところ。チーム内序列は現在3番手だ。
「『なんでもっと試合に出れないんだ』という怒りが監督ではなく、自分にある。だけど、それは自分が公式戦で得点できなかったから。僕が監督だったら、そうなる(=塩貝を試合で抜擢しない)のは当たり前。今日もやはりリンセンが点を取った。やはり競争はある。でも自分はまだ19歳。彼らから盗めるものはいっぱいある。ハードワークできる年齢ですしね。今、筋トレ中だったんです」
21時キックオフの試合が終わり、ジムで筋トレしている最中にクラブ広報に声をかけられ、私とのインタビューに応じてくれた。もう23時半過ぎだ。
「去年の夏に海外に来たけれど、思ったような結果を残せてない。ここから点を取れるだけ取って、今年はA代表に入りたい。そのために僕はここに来たし、次のワールドカップになんとか入ってスタメンで出たい。ヨーロッパで活躍したら絶対にその可能性はあると思う」
そう今年の目標を語ると、塩貝は筋トレの続きをするため、ジムに戻っていった。
取材・文●中田 徹
【動画】NEC塩貝健人がPSV戦で決めた“オランダリーグ初得点”をチェック!
「『なんでもっと試合に出れないんだ』という怒りが監督ではなく、自分にある。だけど、それは自分が公式戦で得点できなかったから。僕が監督だったら、そうなる(=塩貝を試合で抜擢しない)のは当たり前。今日もやはりリンセンが点を取った。やはり競争はある。でも自分はまだ19歳。彼らから盗めるものはいっぱいある。ハードワークできる年齢ですしね。今、筋トレ中だったんです」
21時キックオフの試合が終わり、ジムで筋トレしている最中にクラブ広報に声をかけられ、私とのインタビューに応じてくれた。もう23時半過ぎだ。
「去年の夏に海外に来たけれど、思ったような結果を残せてない。ここから点を取れるだけ取って、今年はA代表に入りたい。そのために僕はここに来たし、次のワールドカップになんとか入ってスタメンで出たい。ヨーロッパで活躍したら絶対にその可能性はあると思う」
そう今年の目標を語ると、塩貝は筋トレの続きをするため、ジムに戻っていった。
取材・文●中田 徹
【動画】NEC塩貝健人がPSV戦で決めた“オランダリーグ初得点”をチェック!