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「みんなメラメラ、ギラギラ」小菊昭雄監督が鳥栖で新たな挑戦。セレッソ時代を思い出し「私も改めて、ここで彼らと共に成長したい」

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2025年01月30日

チームを強くするだけでなく、新たな循環作りも

 血気盛んな若手と経験ある選手たちが、小菊監督の指導でうまく融合していけば、十分に昇格争いを戦っていくポテンシャルはある。それと同時に、小菊監督はクラブのもう1つの課題を感じている。

「せっかく育てた選手が、他のJリーグのチームに引っ張られる。結局どんどんそのサイクルが何か空回りするといいますか、積み上げができないっていうのが一番良くない」

 ここで育った選手たちがチームを支えていくこと。もし移籍するのであれば、できれば直接海外に送り出して、それをスタッフや新たに入ってくる選手のモチベーションにしていく。
 
「これだけ良い選手がいるので、日本代表、そしてもし出ていくのであれば海外という。そういうシステムを我々、現場だけじゃなくて、クラブ全体で作っていきたい」

 チームを強くするだけでなく、新たな循環を作っていく。小菊監督の新たな挑戦は希望に満ち溢れているが、ここから“魔境”とも呼ばれるJ2で、結果というシビアな世界に向き合っていかなければならない。そのなかでどういった選手が指揮官の期待に応えて、チームを勝利に導いていくのか。鳥栖を見ていくうえで注目していきたいところだ。

取材・文●河治良幸

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