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「みんなメラメラ、ギラギラ」小菊昭雄監督が鳥栖で新たな挑戦。セレッソ時代を思い出し「私も改めて、ここで彼らと共に成長したい」

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2025年01月30日

表情にも充実感。その理由を聞くと...

西澤(右)ら選手たちはやる気に満ちている。小菊監督は「何かを掴めばグッと来る選手がたくさんいる」と語る。写真:河治良幸

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 14シーズンぶりにJ2を戦うサガン鳥栖は小菊昭雄監督を迎えて、再出発を図っている。3年半に渡りセレッソ大阪を率いた小菊監督だが、若くして下部組織のコーチから指導者のキャリアをスタートし、トップチームのコーチはもちろん、強化部長を経験するなど、26年間いたクラブを離れて、新たな環境での挑戦となる。

「サガン鳥栖の会長をはじめ、強化部の方々が私のセレッソ時代の強みを理解して、評価していただいて、それが嬉しかった。若い選手を育てる。そこが一番の、セレッソ時代から私の強みと思ってましたので。これから鳥栖を再構築するうえでアカデミーの選手、若い選手を引き上げてほしい。そういう思いを感じた。その強みをもう1回、50歳になる節目の年にトライしたかったので、鳥栖にお世話になることにしました」

 そう語る表情にも充実感が溢れるが、その理由を聞くと「本当になんか、セレッソ時代の懐かしい...先日、引退を発表しましたけど、(柿谷)曜一朗を中心に、鳥栖でもお世話になった清武弘嗣や丸橋祐介、山口蛍、扇原貴宏、(杉本)健勇。(南野)拓実もそうですね。そういう選手たちがグーッと来た、あの頃とすごくかぶるんですよね。もう、みんなメラメラして、ギラギラして、かつクオリティが高い。何かを掴めばグッと来る選手がたくさんいる」と小菊監督は語ってくれた。

「私も改めて、ここで彼らと共に成長したいなと思いましたし、またセレッソ時代とは違う刺激を感じて、本当に幸せな日々を過ごしてます」

 ただ、やはり鳥栖ならではの難しさもある。これまでJ1で戦ってきた時も毎年、主力を含めた過半数のメンバーが入れ替わった。J2に降格したこのオフは守護神の朴一圭が横浜F・マリノスに復帰、最終ラインの主力だった山﨑浩介が横浜FC、原田亘が柏レイソル、そしてチーム得点王だったマルセロ・ヒアンがFC東京に移籍するなど、多くの選手が鳥栖を去った。しかし、小菊監督はその事実を認めながらも、ネガティブに捉えず、前向きにチームを強くしていきたい思いが伝わってくる。

「残念ながらチームを離れた人もたくさんいるんですけど、逆にたくさんの素晴らしい選手を強化部が入れてくれたので。クラブもJ2に降格した。ほとんどの選手が入れ替わったという意味では、もう本当に私自身もまっさらな状態で、競争も含めてフラットに、いろんな意味でフラットに作り上げることができる。そこは逆に、強みにしていきたい」

 そう語る小菊監督も、オンラインでの選手面談に加わり、来てほしい熱意、どういうチームを作っていきたいかなどを選手に直接伝えたという。
 
 その一人である、清水エスパルスから加入の西澤健太は「小菊さんとお話をさせていただいて、僕としては必要とされているということが本当に嬉しくて。熱意を持って接してくださったので。それが一番大きかった」と、鳥栖を選んだ理由を打ち明けた。

 結果的に、アカデミー育ちや新卒の若手、西澤のような経験ある選手を含めて、バランスの良いメンバー構成になった、と小菊監督。しかし、1年でのJ1復帰を果たすには、おそらくスタートダッシュが不可欠であり、昨シーズンに惜しくも昇格を逃したV・ファーレン長崎やモンテディオ山形、ベガルタ仙台など、継続路線のチームにアドバンテージがあるのは明らかだ。

 同じ降格組のジュビロ磐田や北海道コンサドーレ札幌も新監督でリスタートしているが、鳥栖ほど選手の入れ替わりはない。ただ、若い選手が多い分、回復力と吸収力が高く、トレーニングのメニューを早く消化して、次の段階に移って行けているという。

 そうした状況も、セレッソで伸び盛りの若い選手を指導していた時と重なるというが、西澤や4年ぶりに戻ってきた酒井宣福、在籍4年目になる32歳の堀米勇輝などの存在は大きい。

 西澤に関しては、新加入ながら「よくサッカーを分かってるなと。練習一つひとつも、もう全て私たちの意図を汲んで、それを表現してくれるので。1から10を言わなくても、5、6で理解してくれて。それを選手の言葉で周りに伝えてくれる。本当に助かる」と小菊監督は語る。

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