代表帰りの“洗礼”にも「面白い」。小林祐希の進化はどこまで続く!?

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年06月12日

「ジュビロ好きだな、楽しいなと改めて思った」

ボランチへのスライド起用に名波監督からの信頼を感じ、「俺ジュビロ好きだな、楽しいな」と改めて思ったという。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 FC東京戦の試合終盤、CB森下俊に代わってMF松浦拓弥が投入されると、ボランチの宮崎智彦が左SB、左SBの中村太亮がCB、トップ下の小林がボランチにスライドして戦った。小林はシャムスカ前監督時代にボランチでプレーしているとはいえ、サイド職人の中村をCBで起用するのはリスクを伴う采配だ(事実、87分にボールロストからピンチを招いている)。だが、小林はそこに名波監督からの信頼を感じたという。
 
「自分に入る前のパスが引っかかっていたから、ひとつ後ろ(のボランチ)に下がったことで、前にボールを運べるチャンスが多くなった。監督の采配には選手への信頼を感じます。『太亮なら真ん中(CB)もできるだろう』、『祐希ならボランチでもできるだろう』と。それは自分にとってすごく嬉しいことで、『俺ジュビロ好きだな、楽しいな』と改めて思いました。内容や勝ち負けももちろん大切だけど、試合に臨む姿勢、勝ちたいという気持ちをみんなで出せたことは良かったです」

 この日、勝点1を積み上げ、シーズン折り返しを前に勝点は名波監督が掲げた残留安全圏の目安となる「40」の半分にあたる20に到達。小林も「選手としても自信になる」と話す。もっとも、本田圭佑も「祐希は面白い存在だし、楽しみ」と一目置く、“野心の塊”がこれで満足するはずがない。どこまで進化を続け、チームを牽引するか、ここからの小林祐希が見ものである。

取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

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