次世代のアスレティックトレーナーを支援する「SOCCER MEDICAL CAMP 2024」開催レポートVol.2

カテゴリ:特集

西森彰

2024年12月06日

3日目、4日目の講義の概要説明と講師の紹介

代表チームのトレーナーによるテーピング技術の実演講習を熱心に見つめる受講生たち。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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●3日目(9月22日)
「サッカー選手の外傷④膝の外傷・筋損傷」

 武冨修治先生は、サッカー選手にとって少なくない筋損傷や膝の外傷について解説しました。癖になりやすいハムストリングスの肉離れや、治療に長い期間を要する前十字靭帯損傷などの具体的な症例を挙げながら、治療前後の画像や手術時の動画も交えて詳細に説明しました。診断から治療にいたる一連の流れを分かりやすく説明しました。









武冨修治(日本サッカー協会 医学委員会 委員)


●3日目(9月22日)
「製品開発秘話・品質へのこだわり」

 ニチバン株式会社の製品開発部・中村健マネジャーが、製品のこだわりを語りました。一例には、テープの粘着剤の社内名称「S19」は、膨大な検討を重ね辿り着いた「ベスト」が歴代19回積み重なったことを意味すると明かしました。また、企業メッセージの「ぴったり技術で明日をつくる」に表現されるクラフトマンシップは、受講生の共感を得ました。









中村 健(ニチバン株式会社 製品開発部マネジャー)


●4日目(10月19日)
「チームで求められるATの役割」

 日本サッカー協会の影山雅永技術委員長は、相互作用によって付加価値や結果を生み出すチームとなるために、アスレティックトレーナーが果たすべき役割と心構えを説明しました。講義を受けた受講生からは、良いトレーナーに必要な要素として「責任感とバランス」や「選手の成長を促すための協力」などが挙がりました。









影山雅永(日本サッカー協会 技術委員長)


●4日目(10月19日)
「スポーツ救命(脳振盪、熱中症など)」

 U‐23日本代表のチームドクターも務める福島理文先生が、熱中症や脳振盪、そして突然死について、動画を用いながらレクチャーしました。授業の後半では、受講生たちが実際にAEDや救急搬送などに用いるバックボードの正しい使い方を体験しました。福島先生からは定期的な救命活動研修への参加が呼びかけられました。









福島理文(日本サッカー協会 医学委員会 スポーツ救命部会員)


取材・文●西森 彰
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