スキャンダルで大役を逃したプラティニのショックは大きく…。
◇ドミニク・ロシュトー
「ウナギ」の愛称を持つスリムな体型のFWは、テクニカルかつスピーディーなドリブルを武器にした。当時のフランスを代表する選手だったが、EURO84は怪我により、2試合に出場に終わった(無得点)。サンテティエンヌ、パリSGなどで活躍し、引退後はサンテティエンヌのフロントで活動している。
「フランスにとって4度目の自国開催の大会となるが、今回の代表チームには、ポグバ、グリエーズマン、アンソニー・マルシアルといった優れた選手がいるので、ドイツ、スペインらとともに優勝候補に挙げられると思う。
グループリーグでの最大のライバルはスイスだろう。2年前のW杯ではフランスが勝ったが(5-2)、今回も非常にタフな試合になるはずだ。
デシャン監督は多くの仕事をこなして、ベテランと若手が程良く融合した良いチームを作り上げたと思う。
不安があるとすれば、予選が免除されたことで、過去2年間、真剣勝負を経験していないことが挙げられるだろう。
他にカリム・ベンゼマの問題やママドゥ・サコのドーピング疑惑など、色々と問題はあったが、フランスには優れた選手が揃っており、チーム力については何も心配していない」(『RTS SPORT』より)
◇ミシェル・イダルゴ元監督
76年の監督就任以来、プラティニをはじめ優れた選手を選別してチームを形成し、組織としての熟成を重ねてきた。82年W杯で飛躍を遂げたチームに若い人材を加え、ピークの状態でEURO84に臨み、初のメジャータイトルを母国にもたらした。攻撃サッカーの信奉者である。
「ラファエル・ヴァランヌが5月下旬で負傷離脱したことは、チームにとって大きかった。大会直前でのこういったアクシデントは、チーム作りや調整などを難しくしてしまい、監督に悩みをさらに増やしてしまうものだ。
ただ、代役で入った選手たちは高い能力を秘めている選手であり、今後、チームとっては大きな問題となることはないだろう。
私は楽観的に見ている。デシャンの監督としての経験と、選手のクオリティーの高さがあるからだ。フランスに失うものは何もない。彼らには、自国で勝利を挙げるための、無限の可能性がある」(『FRANCE24』より)
◇ミシェル・プラティニ
不正な金銭授受の疑いでFIFAから8年間(後に4年に軽減)の職停止処分を受けたプラティニは先月、UEFA会長の座を辞した
84年には全試合得点&決勝点という圧倒的な活躍でフランスを優勝に導き、今なお最多通算得点(9点)の記録を保持するフランス・サッカー最大のレジェンドは、心血を注いで準備を進めてきたこの大会に対する思いを、「私の息子のようなものだ」と語っていた。
今回のスキャンダルについては「このようなことで、私が大会から締め出されてしまうとは、あまりに非道であり、正義に反している」と心情を吐露している。
勝者(それが自国フランスとなる可能性も)にアンリ・ドロネー・カップを授与する大役を逃したショックは、あまりに大きいようだ……。
「ウナギ」の愛称を持つスリムな体型のFWは、テクニカルかつスピーディーなドリブルを武器にした。当時のフランスを代表する選手だったが、EURO84は怪我により、2試合に出場に終わった(無得点)。サンテティエンヌ、パリSGなどで活躍し、引退後はサンテティエンヌのフロントで活動している。
「フランスにとって4度目の自国開催の大会となるが、今回の代表チームには、ポグバ、グリエーズマン、アンソニー・マルシアルといった優れた選手がいるので、ドイツ、スペインらとともに優勝候補に挙げられると思う。
グループリーグでの最大のライバルはスイスだろう。2年前のW杯ではフランスが勝ったが(5-2)、今回も非常にタフな試合になるはずだ。
デシャン監督は多くの仕事をこなして、ベテランと若手が程良く融合した良いチームを作り上げたと思う。
不安があるとすれば、予選が免除されたことで、過去2年間、真剣勝負を経験していないことが挙げられるだろう。
他にカリム・ベンゼマの問題やママドゥ・サコのドーピング疑惑など、色々と問題はあったが、フランスには優れた選手が揃っており、チーム力については何も心配していない」(『RTS SPORT』より)
◇ミシェル・イダルゴ元監督
76年の監督就任以来、プラティニをはじめ優れた選手を選別してチームを形成し、組織としての熟成を重ねてきた。82年W杯で飛躍を遂げたチームに若い人材を加え、ピークの状態でEURO84に臨み、初のメジャータイトルを母国にもたらした。攻撃サッカーの信奉者である。
「ラファエル・ヴァランヌが5月下旬で負傷離脱したことは、チームにとって大きかった。大会直前でのこういったアクシデントは、チーム作りや調整などを難しくしてしまい、監督に悩みをさらに増やしてしまうものだ。
ただ、代役で入った選手たちは高い能力を秘めている選手であり、今後、チームとっては大きな問題となることはないだろう。
私は楽観的に見ている。デシャンの監督としての経験と、選手のクオリティーの高さがあるからだ。フランスに失うものは何もない。彼らには、自国で勝利を挙げるための、無限の可能性がある」(『FRANCE24』より)
◇ミシェル・プラティニ
不正な金銭授受の疑いでFIFAから8年間(後に4年に軽減)の職停止処分を受けたプラティニは先月、UEFA会長の座を辞した
84年には全試合得点&決勝点という圧倒的な活躍でフランスを優勝に導き、今なお最多通算得点(9点)の記録を保持するフランス・サッカー最大のレジェンドは、心血を注いで準備を進めてきたこの大会に対する思いを、「私の息子のようなものだ」と語っていた。
今回のスキャンダルについては「このようなことで、私が大会から締め出されてしまうとは、あまりに非道であり、正義に反している」と心情を吐露している。
勝者(それが自国フランスとなる可能性も)にアンリ・ドロネー・カップを授与する大役を逃したショックは、あまりに大きいようだ……。