【担当記者の視点】失点は「僕のミス」と吉田。ただ他にも見逃せない問題が…

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年06月06日

アシストしたベレフはまったくのフリーの状態だった。

攻撃の組み立てやゴールに絡むプレーで活躍を見せた柏木だが、中盤の守備ではややルーズなところもあった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 吉田のクリアを拾ったベレフへの対応もルーズだった。近くにいた宇佐美貴史、柏木陽介の足は完全に止まっていて、加速したベレフを後追いする形となり、ペナルティエリア中央にいた森重真人も寄せ切れず。ベレフはまったくのフリーの状態で、日本の最終ラインの裏を突いたM・アレクサンドロフに浮き球のパスを通している。
 
 最後はGKの川島永嗣が身体を投げ出して1対1に挑むも止め切れず、必死の戻りを見せた長友佑都がゴールラインで粘ったが、最終的にはM・アレクサンドロフに押し込まれてしまった。
 
 ふたつ目の失点も、吉田の縦パスを金崎夢生が落としたところを、原口元気がコントロールできずに相手にボールが渡ってしまい、そこからカウンターを喰らって、イバイロ・チョチェフに決められた。
 
 I・チョチェフには懸命な走りで追いついた遠藤航が対応したが、球際で競り勝てず、シュートを打たせてしまっている。
 
 吉田は自らを戒めるように、「90分を通して、ああいうミスを減らしていかなければいけない」と表情を引き締める。
 
 ノーミスで試合を終えるのは不可能だが、失点につながるようなミスをひとつでも減らして、ボスニア・ヘルツェゴビナとの決勝戦は無失点で抑えたい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
【関連記事】
ブルガリア戦の失点をハリル監督「デュエルで負けた」と分析。決勝は空中戦での対応力がテーマに
本田、香川はボスニア戦の欠場が濃厚? ハリルは「難しい状況かなと思います」
“ボス”浅野はCFに強いこだわり。「真ん中のトップで裏を狙えれば」
チームの雰囲気には慣れてきた。あとは“小林祐希じゃなきゃダメだ”というプレーを見せるだけ
【ブルガリア戦・徹底検証】大量得点より、後半の2失点こそ最大の収穫だ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ