「概要説明、自己紹介ほか」
開講式では、サッカー日本代表の活動を支える菊島良介JFAアスレティックトレーナーから、トレーナー憲章と、その意味合いが解説されました。その後に行なわれた自己紹介では、SOCCER MEDICAL CAMPの意義を再認識した受講生が、参加の動機やサッカーとの関わり、身に付けたい知識や技術、将来の目標などを発表しました。

菊島良介(JFAアスレティックトレーナー)
●初日(7月14日)
「サッカー選手の外傷・障害① 成長期の障害」
立石智彦先生は、育成年代の選手が受傷しがちな外傷や障害について、診断の基準などを解説しました。さらに、成長期の怪我予防がいかに重要であるかを強調しました。どの段階でどのような障害リスクがあるかを知り、選手に伝えることの重要性を説き、知識を身に付けることで育成年代特有の怪我の回避確率が高まると伝えました。

立石智彦(同愛記念病院 整形外科 関節鏡・スポーツセンター)
●2日目(8月31日)
「サッカー選手の栄養」
石井美子先生は、選手の身体づくりに大切なことを伝えました。選手本人が栄養に関する知識を深め、意識的に行動に結びつけることが重要であると解説しました。さらに、受講生には、講義で学んだことを自分が理解するだけでなく、その知識を選手やチームにどのように伝え、活用してもらえるかについても考えてほしいと説きました。

石井美子(日本サッカー協会 医学委員会 栄養サポート部会員)
●2日目(8月31日)
「サッカー選手の外傷・障害③ 競技復帰までのリハビリ」
中條智志トレーナーは、アスレティックトレーナーの実務に関する講義を行ないました。選手のリハビリについては、再発予防と早期復帰のバランスや、リハビリに取り組む選手のメンタルケアの重要性に触れました。また、ハムストリングスの肉離れや足関節捻挫のリハビリにおける、復帰までの具体てなステップを詳しく解説しました。

中條智志(JFAアスレティックトレーナー)
取材・文●西森 彰