岡崎の“エゴイスティックな姿”にゴールの予感。「自分の世界に入ったもん勝ち」

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年06月03日

「通過点というか、30歳はまだまだ若造」。

レスターでのプレミア初制覇という貴重な経験を経て、さらに自信を深めたはず。ただ、代表とクラブでは求められる役割は異なり、ハリルジャパンでは絶対的な得点源として、チームを勝利に導くゴールが期待されている。(C)Getty Images

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 初戦で対戦するブルガリアをはじめ、デンマークやボスニア・ヘルツェゴビナも、EUROの出場権を逃したとはいえ、簡単に勝てる相手ではない。岡崎もブルガリアに対しては「難しい相手」と見ている一方で、「ただ、勝ちたい。勝つことで、自分たちが世界でもまだまだやれることを発信していかなければいけない」と勝利への強い意欲を口にする。
 
 日本のホームゲームである以上、「どこが相手だろうと負けてはいけないと思っている」。そして「点も取りたい」。
 
 今年4月には30歳となった。ベテランと呼ばれてもおかしくない年齢だが、代表通算得点では岡崎の上を行く55得点を決め、49歳となった今も現役を続けている三浦知良に比べれば、「通過点というか、30歳はまだまだ若造」と考えている。
 
 キャリアを重ねるにつれて、貪欲さはさらに増してきている印象だ。守備の役割を期待されていたレスターでは、それがピッチに立つために必要なことだったとしても、ストライカーとしてはどこかで窮屈さを感じていたのかもしれない。
 
 そのタスクから解放された岡崎が、どこまで自分の“ゾーン”に入ることができるか。
 
「FWとしては、自分は前で張っていたい」
 
 ガムシャラにディフェンスに奔走するよりも、ゴールネットを揺らすことだけを考え、プレーする岡崎の“エゴイスティックな姿”を期待したい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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