「アミューズメント」と「いぶし銀」を両立させるNEC佐野航大に本拠地サポから万雷の拍手!“気が利くプレー”を駆使して超オールラウンダーへ【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2024年10月20日
「まだまだ先は長いんで、もっと貪欲に上手くなりたい」
左サイドから右ウイングへ出した美しい軌道のサイドチェンジ。ルーズボールへの鋭い感覚。相手の意表を突く足の出し方でボールを回収。左サイドにいたはずなのに、いつの間にか右ポケットに侵入するフリーランニング――。後半に入ると、佐野の動きがより軽やかに、よりダイナミックになっていく。
65分に生まれたチームの3点目は、佐野が自陣から斜め前の味方に出したパスが起点だった。75分には相手FWと左サイドで1対1になったCBナウティンクが抜かれることを見越し、佐野がしっかりカバーしてピンチを未然に防いだ。
「そういう気の利くところは、やっぱり 日本人の良さだったりすると感じます。だから自分がボランチをやるにあたって『気が利くプレー』というのは必要です。そこでボールが取れよう取れまいが、ボールが来ようが来まいがやり続けることに意味があると思います」
この日の佐野には『ダブルボランチの一枚』ではなく『自分が率先して試合をコントロールする』という気概に溢れているように見えた。PSV戦以降、なにかMFとして思うところでもあったのだろうか。
「試合2日前の練習かな。『6番(アンカー)と8番(リンクマン)の位置でしっかりボールを動かしてほしい』と言われたので、ただそれをやっただけです」
忠実にタスクをこなしたら、結果的に味方を操り、自身も輝いた。そんなことを言いたかったのだろう。しかし、実際には与えられた仕事に『気の利くプレー』というスパイスを加えたことで、佐野航大オリジナルの攻守に多岐に渡るリズミカルなプレーが生まれたのだろう。
65分に生まれたチームの3点目は、佐野が自陣から斜め前の味方に出したパスが起点だった。75分には相手FWと左サイドで1対1になったCBナウティンクが抜かれることを見越し、佐野がしっかりカバーしてピンチを未然に防いだ。
「そういう気の利くところは、やっぱり 日本人の良さだったりすると感じます。だから自分がボランチをやるにあたって『気が利くプレー』というのは必要です。そこでボールが取れよう取れまいが、ボールが来ようが来まいがやり続けることに意味があると思います」
この日の佐野には『ダブルボランチの一枚』ではなく『自分が率先して試合をコントロールする』という気概に溢れているように見えた。PSV戦以降、なにかMFとして思うところでもあったのだろうか。
「試合2日前の練習かな。『6番(アンカー)と8番(リンクマン)の位置でしっかりボールを動かしてほしい』と言われたので、ただそれをやっただけです」
忠実にタスクをこなしたら、結果的に味方を操り、自身も輝いた。そんなことを言いたかったのだろう。しかし、実際には与えられた仕事に『気の利くプレー』というスパイスを加えたことで、佐野航大オリジナルの攻守に多岐に渡るリズミカルなプレーが生まれたのだろう。
この日の出来は佐野本人にとっても満足の行くもの。
「これを維持じゃなくて、もっと向上させていくっていうところにフォーカスしたい。今日もやるべきことをやって、それをやり続けながら自分の中でリズムを作っていって、どんどんプレーが良くなっていった。だから練習から自分の課題に取り組んでいきたいです」
その課題とは?
「前の選手をもっと動かせるように...。やっぱり英語ですね。まだ『右』とか『左』とかしか咄嗟に(英語の指示が)出ないです」
それは試合中に修正する力のことか?
「そうです。自分が思ったことだったり、こうしたほうがいいといったことはやっぱり伝えたいのでね。伝えられることは伝えてるけど、まだまだそこは足りない。仲間とのコミュニケーションもそう。自分はこれがゴールじゃない。まだまだ先は長いんで、もっと貪欲に上手くなりたいです」
84分、交代を告げられた佐野がバックスタンド、ゴール裏、メインスタンドとピッチの周りを半周しながらベンチに向かうと、次々に観客が立ち上がり、遠くで続行する試合を見ることなくスタンディングオベーションを贈った。得点やアシストというひと目で分かる結果はなくとも『アミューズメント』と『いぶし銀』を両立させる21歳の至宝のことを、ナイメーヘンの人びとはこよなく愛している。
取材・文●中田 徹
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その課題とは?
「前の選手をもっと動かせるように...。やっぱり英語ですね。まだ『右』とか『左』とかしか咄嗟に(英語の指示が)出ないです」
それは試合中に修正する力のことか?
「そうです。自分が思ったことだったり、こうしたほうがいいといったことはやっぱり伝えたいのでね。伝えられることは伝えてるけど、まだまだそこは足りない。仲間とのコミュニケーションもそう。自分はこれがゴールじゃない。まだまだ先は長いんで、もっと貪欲に上手くなりたいです」
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