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鹿島の根深い問題、複数のOBが口にしているのは? 大胆なアクションで閉塞感を打破したい【識者の見解】

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2024年10月07日

7年も国内タイトルから遠ざかっている現状は...

今なお直面する「ポスト鈴木満」問題。強化部門を構築することは、常勝軍団の地位を維持し続けるために必要不可欠だ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 その後、レノファ山口FCなどでGM経験のある石原正康氏を昨夏に招聘し、2024年からは中田浩二、山本脩斗の両レジェンドを加えて分業制を採るようになったが、鈴木氏が第一線を退いた時点で、そのくらいの強固な体制ができていなければいけなかったのではないか。

 鹿島の経営母体が住友金属、日本製鉄、メルカリへと移り変わるなかで、会社サイドのアクションが遅れた部分もあったのかもしれないが、しっかりした強化部門を構築することは、常勝軍団の地位を維持し続けるために必要不可欠だったはず。鈴木氏の非凡な手腕に依存し、先を見た動きを怠ってしまったか。そういう見方をされても、やむを得ないだろう。

 13年間、鹿島の強化に尽力した吉岡氏が去ったことで、今後の体制がどうなるかは不透明だ。アドバイザーとして鈴木氏が残っているため、経験不足の中田、山本の両スタッフをサポートしていくことになるのだろうが、他にも抜擢できる人材はいるのではないか。
 
 鹿島というクラブに在籍経験があるか否か、内情を熟知するか否かに関係なく、広い視点で有望な人材を登用し、抜本的に体制を見直していくくらいの大胆なアクションを起こさなければ、この閉塞感は打破できないのかもしれない。

 長年、鹿島を見続けてきたメディアの1人として、かつての常勝軍団が5年連続で監督交代を繰り返し、7年も国内タイトルから遠ざかっている現状を目の当たりにすると、やはり非常に寂しいものがある。

 チームに大きな激震が走った今、この逆境を前向きに捉えて新たな礎を築いていくことが肝要だ。その最重要課題を小泉文明社長ら経営陣も含め、今一度、熟考してもらいたいものである。

文●元川悦子(フリーライター)

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