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三度目の正直、ヤングなでしこは“最強の相手”北朝鮮に勝てるのか!? 土方や松窪、小山ら主軸の活躍だけでは...【U-20女子W杯決勝展望】

カテゴリ:女子サッカー

河治良幸

2024年09月21日

コレクティブな守備組織とコンビネーションを駆使した攻撃のアイデア

準決勝オランダ戦で2得点の松窪。「絶対に優勝したい。みんな自信満々ですし、勝つしかない」と意気込む。(C)Getty Images

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 さらに注意したいのが、2得点・3アシストのキム・ソンギョンに、バイタルエリアやその手前で前を向かせることだ。上記の通りミドルシュートもあるが、チェ・イルソンとの縦のホットラインは北朝鮮の最大のストロングであり、そこを開通させたら、ほぼ間違いなく大きなピンチになるだろう。

 サイドからのクロスや遠目のミドルシュートは危険ではあるが、日本のディフェンスがどれだけうまく整備されても、そうしたシーンを一度も作らせずに90分を終わらせるのは無理がある。U-20女子アジア杯の2試合を見ても、どちらかが内容的に圧倒する展開は考えにくいなかで、少しでも主導権を握り、相手の隙を逃さずに得点できるかが勝負の分かれ目になる。

 個人のスピードやパワーという部分ではやや北朝鮮に分があるようにも言えるが、日本にはコレクティブな守備組織とコンビネーションを駆使した攻撃のアイデアがある。
 
 チェ・イルソンと同じく5得点の土方に、いかに良い形でラストパスを送り届けるかが最大の鍵にはなるが、準決勝でオランダから2ゴールを奪ってヒロインになった松窪がシャドーストライカーとして真価を発揮すれば、北朝鮮の堅守を破る期待は十分にある。

 ただ、やはり土方や松窪、小山といった誰が見ても分かる主軸の活躍だけでは、ファイナルという壁は越えられないかもしれない。

 終盤まで接戦になればなるほど、選手交代が勝負を決する可能性が高まってくる。グループステージで3得点の大活躍を見せたFW笹井一愛や2得点の早間美空など、ジョーカーとしての起用が予想されるアタッカーはもちろんだが、ここまであまり出番のない18歳の板村真央など、相手にあまり警戒されていない選手が歴史の扉を開けるニューヒロインになる可能性もあるだろう。

文●河治良幸

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