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ドリブラー→パサー→J屈指のセントラルMFに。鮮やかな変貌を遂げた川﨑颯太は、大岩ジャパンの懐刀として役割を全うする【パリ五輪の選ばれし18人】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2024年07月07日

マリ戦の悔しさ、UAE戦でゴール

京都でも曺監督からの信頼が厚く、昨季から腕章を巻く。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 勝負の年となった今季。開幕から好調を維持し、3月に行なわれたU-23日本代表の活動にも順当に招集された。しかし、マリ戦(1-3)で痛恨のミスを犯してしまう。慣れ親しんだサンガスタジアム by KYOCERAでの一戦にスタメン出場すると、1-1で迎えた53分に自陣で横パスを奪われる。その流れからゴールを割られ、凱旋試合で悔いを残した。

 だからこそ、4月半ばから5月頭にかけて開催されたU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)では同じ過ちを繰り返せない。名誉挽回のチャンスを虎視眈々と狙うなか、UAEとのグループステージ第2戦(2-0)で結果を残す。

 66分に左SB大畑歩夢(浦和)のクロスに反応。2列目から駆け上がり、ニアサイドで技ありのヘディングシュートを決めて、勝利を決定づけるチーム2点目を奪ったのだ。
 
「(マリ戦のミスは)悔しかったし、自分としても信頼を取り戻すというか、自分に対して自信がないところもあったので、そこはちょっとアグレッシブにいきたかった。ミスにビビるだけではなくて、チャレンジする気持ちが大きかったので、そこがうまくハマって出し切れて良かった」

 勢いに乗った川﨑はその後も攻撃力を発揮しつつ、黒子役としてチームに貢献。ノックアウステージ以降は途中出場がメインだったが、苦しい時にピッチに入って攻守のバランスを整えた。

 パリ五輪の出場権獲得と優勝を勝ち取るだけではなく、自らの自信を取り戻す大会になったのは間違いない。借りを返したことで、過去の精算は終わった。次なるターゲットはパリ五輪の本大会となる。

 中2日の連戦ではタフさを売りにする男の力が必要不可欠。56年ぶりのメダル獲得、そして初のファイナル進出を目ざす大岩ジャパンの懐刀として役割を全うする。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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