足もとをアップにした写真で見ると、明らかにGK東口の右足が小林の左足に接触。
結論から言えば、間違いなく足はかかっている。それを証明するのが「写真1」だ。
これは、まさに小林が倒された場面のもの。フェイントでかわされたGK東口は右足を精一杯伸ばして止めにかかり、小林の左足に間違いなく当たっている。足もとをアップにした「写真2」を見ると、明らかに接触しているのが分かるだろう。
もっとも、小林がGKの退場を狙いつつ、PKも獲得するため、“あえて倒れた”という邪推も可能だ。ただ小林は完全にGKをかわしており、あとは流し込むだけ。演技する必要はなかっただけに、やはり“倒された”と考えるのが妥当か。
いずれにせよ、PKの笛は吹かれなかった。だが判定の成否を問う時、写真が雄弁に物語る事実は見過ごせないはずだ。
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)