• トップ
  • ニュース一覧
  • 「不審物が見つかりました」EURO開幕前のドイツで空気がピリついた瞬間「どうかスタジアム内で待機していてください」【現地発】

「不審物が見つかりました」EURO開幕前のドイツで空気がピリついた瞬間「どうかスタジアム内で待機していてください」【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2024年06月13日

「ここは誰も通すなと言われています。ご理解を」

 実際に6月3日にニュルンベルクで行われたドイツ代表とウクライナ代表では空気がピリつく瞬間があった。0-0の引き分けで終えた試合後、ミックスゾーンへと移動し、選手インタビューの準備をしていたところ、突然大きな音で場内アナウンスが流れてきた。それは警察からの緊急アナウンスだった。

「スタジアム外で不審物が見つかりました。警察としてこの事態を深刻にとらえており、現在対処しているところです。こちらからアナウンスがあるまでどうかスタジアム内で待機していてください」

 何が起きたかの詳細な情報はない。警察の言うように、アナウンスがあるまで待つしかない。幸いなことに30分ほどで警察から「スタジアムで待機の皆さん、もう大丈夫です。危険物の可能性はないことが確認されました。気をつけておうちにお帰り下さいませ」とのアナウンスが入り、みんなでホッと一息ついたものだ。しばらくしてドイツとウクライナの代表選手、スタッフを乗せたバスも無事に出発していった。
 
 そういえば、試合終了後ミックスゾーンへと移動する時にちょっとした押し問答があった。ブンデスリーガの取材だと記者席からダイレクトでミックスゾーンへ行けるのだが、今回は動線が違い、一度外へ回らないといけない。ミックスゾーンの手前でロープが張られ、複数のセキュリティスタッフがそこに陣取っていている。

取材陣が「ミックスゾーンに行きたいんですが」といっても、「ここは誰も通すなと言われています。ご理解を」だけで取りつく島もない。結果としてしばらく待ったらロープも外され、僕らは無事ミックスゾーンへと行くことができたが、正直最初は「融通が利かないなぁ」という思いがないわけではなかった。慣れとは怖い。でも試合後の騒動があった今、セキュリティの大切さを改めて感じた次第だ。

セキュリティの手順が確かに堅実にされるべきなのは間違いない。欧州中から、世界中からサッカーファンが集まってくるサッカーの祭典。せっかくの国際大会を心ゆくまで楽しんでもらえるために、不安要素をしっかりと取り除き、それぞれがストレス少なくEUROを楽しめるようにと裏で懸命に動いている人もたくさんいるのだ。

取材・文●中野吉之伴
 
【PHOTO】U-23アジア杯に駆けつけた各国の美女サポーターを特集!

【記事】「日本人がキム・ミンジェの強力な競争相手!」伊藤洋輝のバイエルン移籍報に韓国メディアも驚き!「イトウが来ると...」

【記事】「理想を求め過ぎた」長谷部誠が引退会見では明かさなかった“後悔”「ザッケローニはもう1個先のサッカーを見ていた」
 
【関連記事】
「日本人がキム・ミンジェの強力な競争相手!」伊藤洋輝のバイエルン移籍報に韓国メディアも驚き!「イトウが来ると...」
「かわいそうなので」結婚発表の堂安律が明かした新妻への気遣い。プロポーズはまさかの...
「無礼、脅迫、傭兵」鎌田大地、“大変”なラツィオ会長とSDからの批判に本音「自分たちを守るために...」
一体なぜ? 遠藤航がプレミア“期待外れの補強ランキング”でまさかのトップ5入り。海外メディアが選定「衝撃的かもしれないが...」
「チェルシーがエンドウJrを獲得!」「めちゃくちゃ上手い」遠藤航の愛息がアンフィールドで披露したキレキレプレーに海外反響! 同僚ジュニアがタックルで阻止「ロイ・キーンの孫か」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ