• トップ
  • ニュース一覧
  • 「J2のベンチ」の翌年にACL決勝へ――マリノス新守護神の“成り上がり” 「自分で切り開いていくのがサッカー選手の人生」

「J2のベンチ」の翌年にACL決勝へ――マリノス新守護神の“成り上がり” 「自分で切り開いていくのがサッカー選手の人生」

カテゴリ:Jリーグ

有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

2024年04月25日

「川崎を出てから、本物のレベルを知れた」

PK戦では5人目をストップ。渾身のガッツポーズを見せた。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 今年10月に節目の30歳となるポープは、東京ヴェルディでプロキャリアをスタートさせた後、川崎フロンターレをはじめ、各クラブを渡り歩き、今季にFC町田ゼルビアから横浜に加入した。自身のキャリアは苦難の連続だったと振り返る。

「去年の最後はJ2のベンチだったりしたなかでも自分を信じて、苦しい時期もありましたけど、やり続けることでこうやってどんどん道は開いていくというか。強い気持ちを持って自分で切り開いていくのがサッカー選手の人生だと思います。ゴールキーパーは4人いて1人しか出られないですし、そういうなかでも、どれだけ自分を信じられるか、どれだけ日々、大切に過ごしていけるのか。そういうことは本当に大切。

 自分は川崎を出てから、本物のレベルを知れて、そこに追いつきたい、追い越したいという気持ちを持って毎日、地道にやってきたので、こういう舞台に繋がったのは本当に感慨深いです。今日も自分の中で色んなことを思い返しながら、PK戦の場面を迎えられたので、悔しい思いや、辛い時期を乗り越えてきた自分自身のことが本当にパワーになりました。今まで我慢できて良かったなとすごく思います」
 
 ACLは2023-24と年をまたいでの開催だ。ここまで辿り着くまでの長い道のりには、昨年にローンで加入し、正GKを務めた一森純(現ガンバ大阪)や、海外へ羽ばたいた西村拓真(現セルベット)ら、今はいない選手たちの頑張りがあった。

「ここまでは、僕が何かをした、何かをやった大会ではなかったので。自分は決勝トーナメントからで、色んな人の思いが積み重なってここまで来れていると思いますし、そこに対しては本当に感謝しています」

 思い返せば1年前、浦和レッズが出場権獲得から、足掛け3年に渡る戦いの末にACL制覇を果たした際、伊藤敦樹は「多くの今いない選手が関わっている大会だった。本当にこのタイトルの重みは素晴らしい」と口にした。

 同じく、あらゆる人たちがバトンを繋ぎ、決勝まで勝ち上がったマリノスは、感謝の思いを胸に、まだ見ぬ最高の景色を共有できるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
【関連記事】
「韓国に2回負けるわけにはいかない」パリ五輪世代の植中朝日が意地の2発! ACLは大チャンス「アジア中に自分の名前を広めたい」
なぜ横浜は数的不利でも蔚山に勝てたのか。39分以降に指揮官キューウェルが強調したこと【ACL準決勝】
「一人少ない横浜に衝撃敗北」81分間数的優位の蔚山、よもやのACL敗退に韓国メディアは茫然!「狂気のドラマは悲しい結末」
「俺はもうサッカーは一切見ない」中田英寿が指摘する現代フットボールの問題点「分かっていない人が多い」
キムチ入り弁当、駆け回る広報マン…日本にはない? 韓国でのおもてなし。江坂任&天野純の印象も直撃【ACLアウェー取材記】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト シーズンラストの決定版
    5月16日発売
    2023-2024シーズン
    欧州5大リーグ
    BEST PLAYER
    元選手・識者たちが徹底討論!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ