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【韓国メディアの視点】黄砂マネー撃破のACL日本勢を高評価。一方で自国勢に「恥さらし」の声

カテゴリ:Jリーグ

慎武宏

2016年04月12日

中国勢を相手にFC東京と浦和の勝利を評価する一方、G大阪の苦戦にも言及。

“爆買い”補強の江蘇蘇寧を森重の2ゴールで下したFC東京。次節は、全北現代との首位攻防戦となる。(C) Getty Images

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 サッカー専門誌『月刊ベストイレブン』は「ACL三国志、Jリーグの反撃が始まった」という記事でこう評している。
「Kリーグ勢と中国勢が不振にあえぐ間にJリーグが躍進している。3節までは3か国中最も振るわなかったJリーグ勢だが、4節では3勝1敗と健闘し、韓国と中国に並ぶことに成功した。サンフレッチェ広島がタイのブリーラム・ユナイテッドに勝つことは予測可能な結果だったが、FC東京と浦和レッズがそれぞれ江蘇舜天と広州恒大を撃破するとは予想できなかった。FC東京と浦和は“システムサッカー”の力を見せつけて、“黄砂マネー”で武装した江蘇と広州を打ち破った」
 
 たた、同メディアはACLで苦戦が続くG大阪について言及することも忘れてはいない。「Jリーグの立場からすれば、残念なのはグループGに属する伝統的強豪のガンバ大阪の不振だ。ガンバはホームで上海上港に0-2の完敗を喫し、自尊心が傷ついた。この敗戦でガンバはグループG最下位に転落し、残り2試合すべてに勝っても、他チームの結果を見なければならない立場に成り下がってしまっている」(『月刊ベストイレブン』)
 
 同じくスポーツ新聞の『スポーツ朝鮮』は、「日本のJリーグ、ガンバ大阪だけ“泣き顔”」とし、FC東京は16強進出確実、浦和はグループ首位も夢ではなく、広島にも16強進出の可能性があると見ており、「Jリーグ勢はKリーグ勢よりもいい状況にある」としている。
 
 そんなKリーグ勢とJリーグ勢がふたたび相まみえる第2ラウンドが、4月19日・20日に行なわれるが、果たしてACLグループリーグで早くもKリーグ勢が全滅してしまうのか。韓国サッカー界とKリーグ勢の緊張は続く。
 
文:慎 武宏(スポーツライター)

シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。
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