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プロ入り直後は英語もダメだった川島永嗣が、7か国語を操れるようになるまで。なぜ今も学び続ける? 最も難しいのは「フランス語」と即答

カテゴリ:Jリーグ

有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

2024年04月15日

言葉が話せることで広がる無限の可能性

2016年1月、ダンディー・ユナイテッド時代の川島。横に座るのは当時のパーテライネン監督。(C)Getty Images

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 日本人選手の前に大きく立ちはだかる言葉の壁。しかし、川島は海外挑戦を逆算した入念な準備で、その壁を打ち破った。外国人監督やチームメイトと直接コミュニケーションを取り、強固な信頼関係を築くなかで、プレーの幅はもちろん、あらゆる選択肢が広がったようだ。

「これはサッカーだけではありません。僕の場合はたまたま仕事がサッカー選手で、キーパーとしてやっていくうえでは必要なことでしたけど、やはり言葉が話せることで広がる可能性がある。自分が実際に話せたことで、それを多く感じてきました。

 直接話す時に感じる相手の考え方や価値観は、人を介して話す感覚とは違いますし、人によってどういう背景で育ったのかも含めて、相手がどう感じるかも変わってきます。だから、そういうことを理解したうえで、たくさんの国の人とコミュニケーションが取れるのは、人生の幅が広がるというか、楽しみが本当に広がると思っています」

 語源が同じで、ヨーロッパの言語には共通点があると言われる。英語を覚えることで、「他の言語の習得は、楽になります。学びやすくはなる」という川島に「一番難しい言語は何ですか?」と問うと、間髪入れずに「やっぱりフランス語」という答えが返ってきた。
 
「舐めていました。イタリア語は話せたので、『同じラテンだから、フランス語も簡単に話せるでしょ』って思っていたんですけど、難しかったですね。母音があると繋がったりするので、それに慣れるのは…そもそも日本にはない発音じゃないですか。だから聞くのも話すのも難しかったですね。

 今は全然大丈夫ですけどね。ベルギー時代を含めると、ほぼ10年フランス語圏に住んでいたので、さすがに大丈夫です」

 メスとストラスブールに在籍した川島が去った今、フランスリーグでは、南野拓実(モナコ)、伊東純也、中村敬斗(ともにスタッド・ドゥ・ランス)がプレー。日本代表の後輩である彼らもまた、現地の言葉でコミュニケーションを取っているのだろうか。

「僕がいたクラブは基本フランス語です。だからフランス語を話していないと、監督に『ちゃんとフランス語を話せよ』と言われていました。でもモナコとかだったら外国人も多いので、英語でもいけるかもしれないですね」

 成長に終わりはない。プロ生活23年を数えるレジェンド、川島の野心は不変だ。選択肢が広がり続ける、唯一無二のキャリアにワクワクが止まらない。

※第1回終了(全4回)

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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