• トップ
  • ニュース一覧
  • 「大好きな日本に最後の恩返しを」ジーコら黄金のカルテットとともにW杯を戦った元ブラジル代表主将オスカール・ベルナルジから日本サッカーへのメッセージ

「大好きな日本に最後の恩返しを」ジーコら黄金のカルテットとともにW杯を戦った元ブラジル代表主将オスカール・ベルナルジから日本サッカーへのメッセージ

カテゴリ:PR

Jリーグ

2024年04月09日

かつて優しくしてくれた日本への恩返しを

写真:スクデットコンサルティング社提供

画像を見る

 私は仲介人もしているので仕事柄、世界中からサッカーの情報を集めています。自分の目で直接見ることはできていませんが、Jリーグや日本代表に関するニュースは耳に入ってきますし、日本にいるスタッフからの情報もあります。

 そのなかで気になったのが、日本代表には短期的な結果に囚われないでほしいということです。ワールドカップを含めてドイツ、スペインに素晴らしい勝利を収めましたが、一試合だけの結果だけで日本の方が強くなったということにはなりません。サッカーの力関係は数試合ですぐに変化するものではないのです。

 もちろんサポーターや国民が喜ぶのは良いことですが、日本代表の選手、スタッフ、関係者がその短期的な結果にいつまでも一喜一憂しているのではいけません。

 仮に日本代表がスペイン、ドイツを相手に3回戦って3回とも勝てるのかと考えると、まだそのレベルではないように思います。日本代表がさらに素晴らしいチームになるためにはスペインやドイツと何回戦っても勝てるという確信ができるようになったときだと思います。そのように成長していくためには、ひとつの結果や勝った時のプレーに囚われず、常に今より高い水準を持ち続けることが大切なのです。

 世界的な話をすると、これからはアフリカ、中東のサッカーにも警戒しなくてはならない時代になります。カタールワールドカップでモロッコがベスト4に勝ち上がり、中東の国々もタフな精神力を武器に強豪国を相手に目を見張る結果を出しました。

 我々ブラジル代表も親善試合や南米予選で苦しんでおり、ブラジルだから大丈夫という時代ではなくなってきました。日本代表にとっても目標であるワールドカップでのベスト8進出のハードルは今よりも高くなるかもしれません。純粋な実力だけでなくは組み合わせ抽選での運も必要になるでしょう。

 それでも日本は日韓ワールドカップ以降、レベルが上がっていると思いますし、優れた国民性と整った環境のなかで30周年を迎えたJリーグがあります。成長を続ける日本サッカーを見れることは私にとっても喜ばしいことです。

 ああ、日本の話をしていたら、どんどん懐かしい思い出が蘇ってきましたよ(笑)
 
 日本には四季があり、四季折々の景色や食事を経験したとき何て素晴らしい国だろうと思いました。日本人選手のことを理解し、ともにプレーするために文化や宗教、『侘び寂び』という伝統的な振る舞いについても勉強しましたし、感銘を受けることも多くありました。

 子どもたちも日本の幼稚園に通い、日々の食事にも日本食を取り入れました。そのおかげで今でもサンパウロにある日本食のレストランに行きますよ。

 そうそう!納豆にも何度も果敢にチャレンジしましたよ。でも残念ながらまだ苦手ですね(笑)私が経営しているホテルの敷地内に赤い鳥居を作ってもらいましたが、それが宿泊するお客様からとても好評なんですよ。

 私だけではなく家族も日本が大好きなのは、環境や文化が優れているからだけではありません。私たち家族が日本にいたときに日本の皆さんがとても良くしてくれたからです。真面目さ、信頼において日本以上の国はありません。

 経済的に日本の子どもや若者の多くは自分の将来を自分で選べる環境にあると思います。サッカーに限ったことではありませんが、多くの選択肢がある自由に感謝して日々、前向きに努力してください。それはとても幸運なことです。

 もし、その選択肢の中からサッカーの道を選んだときには、ぜひブラジルで私と一緒に挑戦をしましょう。残された人生の中で日本サッカー界への最後の恩返しとして、またファンの皆さんに喜んでもらえるような仕事をしたいと思っています。

 日本の皆さん、私の古き友人に大きな抱擁を送ります。どうもありがとう。

ー◆ー◆ー


 昨年5月にスクテッドコンサルティング社の日本支部を立ち上げ、日本在中のスタッフと連携しながら、「Jリーグへの選手・監督・コーチの仲介」「ブラジリスFCへの合宿受け入れ」「個人や団体でのサッカー留学」を行なっている。環境面でもオスカール氏が所有するリゾートホテルがあり、快適で安全な滞在が可能とのことだ。

 先日までオスカール氏のもとに日本から二人の小学生が短期留学に訪れていたが、二人とも親の付き添いはなく、単身ブラジルにやってきてチームやホテルスタッフの手厚いサポートのもと集中してサッカーを学ぶことができたようだ。ブラジルでの挑戦は彼らの人生にとって大きな自信と経験になったはず。

 かつて助っ人として日本にやってきた外国人選手をきっかけに様々な縁が生まれ、才能のある選手や監督が次々と日本で活躍していく。今年31年目となったJリーグにとって未来につながる出会いや素晴らしいプレーが続いていくことを願いたい。

【取材協力】
スクデットコンサルティング社 日本・アジア担当
Jorge Oscar Ken

【選手仲介・留学についての問い合わせ】
jorge3107oscar1987@gmail.com
 

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ