「数か月前だったら、失点で打ちひしがれてしまったかもしれない」(クロース)
“クロース効果”はフランスとオランダとの2連戦ではっきりとみられた。
特にビルドアップからの出口作りが改善されたのが大きい。これまでのドイツ代表はビルドアップからの展開で手詰まりになる傾向があった。ナーゲルスマンはDFラインからダブルボランチへあてるパスを多用することで相手をひきつけてから中盤や前線にパスを送ることを志向。アメリカ遠征ではある程度うまくいっていたが、トルコ、オーストリアとの連戦ではここを潰されてしまうことが多いのが問題だった。
クロースがビルドアップ時にディフェンスラインに下がることで、アントニオ・リュディガーとヨナタン・ターのCBコンビが余裕をもってボールを持てる機会が大幅にアップ。クロースの隣にはハードワークとボール奪取能力に長けたロベルト・アンドリヒ(レバークーゼン)が起用され、キャプテンのイルカイ・ギュンドアン(バルセロナ)、若き至宝フロリアン・ヴィルツ(レバークーゼン)とジャマル・ムシアラがオフェンシブトリオを構成。ギュンドアンがダブルボランチでクロースとコンビを組んでいたら、渋滞を起こしていたことだろう。
特にビルドアップからの出口作りが改善されたのが大きい。これまでのドイツ代表はビルドアップからの展開で手詰まりになる傾向があった。ナーゲルスマンはDFラインからダブルボランチへあてるパスを多用することで相手をひきつけてから中盤や前線にパスを送ることを志向。アメリカ遠征ではある程度うまくいっていたが、トルコ、オーストリアとの連戦ではここを潰されてしまうことが多いのが問題だった。
クロースがビルドアップ時にディフェンスラインに下がることで、アントニオ・リュディガーとヨナタン・ターのCBコンビが余裕をもってボールを持てる機会が大幅にアップ。クロースの隣にはハードワークとボール奪取能力に長けたロベルト・アンドリヒ(レバークーゼン)が起用され、キャプテンのイルカイ・ギュンドアン(バルセロナ)、若き至宝フロリアン・ヴィルツ(レバークーゼン)とジャマル・ムシアラがオフェンシブトリオを構成。ギュンドアンがダブルボランチでクロースとコンビを組んでいたら、渋滞を起こしていたことだろう。
クロースと縦関係を築き、「フロー(ヴィルツ)とジャマル(ムシアラ)がフリーにクリエィティブにプレーできるようにバランスを取るのが僕の仕事」と語るギュンドアンがパスコースを作り続けることで、それぞれの役割がうまく分散しているのもいい。
ギュンドアンはこれまでの代表戦でも相手が守りにくいスペースにうまくポジショニングを取っていることが多々あったのだが、その動きをつぶさに見てくれる選手がいなかったのが問題でもあった。それがクロースから前線へ好タイミングで正確無比なパスが出てくることで、攻撃への移行もこれまでとは比較にならないほどスムーズに。
久しぶりの代表活動を終えたクロースは、チームのパフォーマンスに納得の様子だった。
「ドイツ代表が非常に、非常に難しい時期から抜け出そうとしていることを知っている。この前の試合(フランス戦)から自信を引き継ぐことができたのは大きい。今日も出だしうまくいかなくても、勢いをうまく取り戻すことができた。数か月前だったら、失点で打ちひしがれてしまったかもしれない。だが、それは起きなかった。スピリットはチームから出てこなければならない。そしてそれを示すことができたと思う」
ギュンドアンはこれまでの代表戦でも相手が守りにくいスペースにうまくポジショニングを取っていることが多々あったのだが、その動きをつぶさに見てくれる選手がいなかったのが問題でもあった。それがクロースから前線へ好タイミングで正確無比なパスが出てくることで、攻撃への移行もこれまでとは比較にならないほどスムーズに。
久しぶりの代表活動を終えたクロースは、チームのパフォーマンスに納得の様子だった。
「ドイツ代表が非常に、非常に難しい時期から抜け出そうとしていることを知っている。この前の試合(フランス戦)から自信を引き継ぐことができたのは大きい。今日も出だしうまくいかなくても、勢いをうまく取り戻すことができた。数か月前だったら、失点で打ちひしがれてしまったかもしれない。だが、それは起きなかった。スピリットはチームから出てこなければならない。そしてそれを示すことができたと思う」