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かつてないほど難易度の高い最終予選に。完敗マリ戦で大岩ジャパンに突きつけられた現実【U-23代表】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年03月24日

堅守を構築し、しぶとく点を取る

U-23代表を率いる大岩監督。8大会連続の五輪出場に導けるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 とはいえ、最終予選は待ってくれない。日本は中国、UAE、韓国と同組で、そこで2位以内に入らなければ決勝トーナメントにも進めなくなる。パリ世代はコロナ禍の影響でU-20ワールドカップも、同アジア予選も戦っておらず、海外遠征の機会も失うなど、外国人選手と対峙してきた回数が極端に少ない。

 そのうえで、欧州組が増え、鈴木唯人(ブレンビー)ら攻撃の中核を担う人材はおそらく招集できない。それだけに、マリと戦った多くの国内組が五輪切符を賭けた戦いに挑み、勝ち切るという重責を担うことになる。

 かつてないほど難易度の高い最終予選になるが、強豪国から学んだ球際や激しさ、スピードや強さ、技術・戦術レベルの高さを教訓にするしかないのだ。

「1月のアジアカップを見ていても分かるように、アジア予選になれば、アバウトなボールを蹴り込まれる機会が増えると思うし、日本人は背が低いので、どう守るかという課題が出てくる。そこで個人、個人だけでなく、組織でしっかりとチャレンジ&カバーを徹底しないといけない。

 一人ひとりの距離が遠かったら、こぼれ球も全部拾われてしまう。コミュニケーションを取ってやっていかないと、最終予選もこういう試合が続くと思うので、やるべきことを突き詰めていかないといけないと思います」
 
 守備の軸を担う西尾も強調したが、1対1で勝てない以上は強固な組織で対抗するしかない。それはGK野澤も、ボランチの藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)も口を揃えていた点。まずは失点しない堅い守りを構築し、そのうえで、細谷や藤尾らアタッカー陣がしぶとく点を取るといった戦い方を研ぎ澄ませるしか、彼らが8大会連続五輪出場を達成する術はない。

 過去の五輪代表を振り返っても、2004年アテネ大会や2016年リオデジャネイロ大会の五輪世代は「突破も難しいのではないか」と言われながら、ここ一番で結束力を高め、アクシデントを乗り越えて勝ち切った。

 特に2004年はUAEラウンドで原因不明の体調不良に見舞われながら、キャプテンの鈴木啓太を中心に全員が同じ方向を見て戦い、修羅場を乗り越えた。今回のチームもそういった熱量が必要不可欠だ。25日のウクライナ戦では目に見える前進を示してもらいたい。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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