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【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|プロでもアマでも、団体でも個人でも「今」をしっかり闘うことが重要だ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年03月24日

大事なことは「今」をどう自信を持って闘えるか。

ホームでの初戦は、福島と1-1のドローに終わった。サポーターに歓喜の瞬間を届けることはできなかったが、シーズンはまだ始まったばかりだ。(C) SOCCER DIGEST

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 数日前、リオ・オリンピック女子マラソンの出場3選手が決まった。その出場選手の決定に関して、日本陸上競技連盟(陸連)のやり方が、これまでの過去の経過を含め問題視されていた。
 
 これも団体競技であるサッカーと比較したら大きな問題がある。個人の記録が数字ではっきり出るスポーツと、11人がチームとなってプレーするサッカーを同じメンタリティ、同じ尺度で測ったらおかしなことになってしまう。
 
 ただ、個人競技にもチームは存在する。柔道のような格闘技でも、F1やマラソンのようなレースでも、監督やコーチ、コンディショニングや栄養の専門家がいて、携わる人間たちの力で勝負は決まっていく。
 
 決して、選手の力のみで結果が出るのではない。
 
 それでも、個人競技と団体競技では、「チーム」の意味合いが異なる。それはメンバーを選ぶ基準が違うからだ。だから陸連が決める3人と、サッカーの監督が決める18人のメンバーの性質はそもそもが違う。
 
 FIFAがありAFCがあり、日本サッカー協会がある。Jリーグがあり、Jリーグに所属するクラブがあり、チームがあって個人(選手)があるなかで、プロフェッショナルとして監督が何(どこ)を見て、どうメンバーを決めていくのか。
 
 プロが集まり、チームを作るということは皆、ライバルであり、競争相手でもありながら、ひとつの組織としてまとまり、そのうえで「勝つこと」と同時に「エンターテイメント」を追求していくことだ。監督は、それを実現できる選手たちをセレクトする。
 
 だから陸連が3人を選ぶのとは、そもそも見るべき基準が違う。11人を選ぶとなると、さらに異なる。しかし、そこに共通点があるとするなら、その瞬間を、「今」を、しっかり闘える選手たちなのか、ということだと思う。
 
 僕は、陸連にすべての責任が委ねられているのなら、選出方法は誰が何と言おうと陸連が自信を持って定めればいいと思っている。そこには絶対的な正解などないのだ。答えは常に結果から逆算することでしか生まれてこない。
 
 過去の結果、経験から定めた方法でオリンピック代表を決めるのであれば、それが筋であり、皆が協力する。それを変えるべき時が来たら変えればいい。
 
 大事なことは「今」をどう自信を持って闘えるかだ。それは、どんな立場の人間も同じだろう。今は未来のための「今」だ。僕自身も「今」の「判断」を大切に、未来のために今を大切にしたい。
 
2016年3月22日
三浦泰年
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