【川崎｜採点・寸評】
GK
１　チョン・ソンリョン　７
試合終盤に甲府に猛攻を受けるが、ことごとく身体の正面でファインセーブ。運の要素もあるのだろうが、ポジショニングの良さも評価したい。
 
DF
18　エウシーニョ　７
前半は高めのポジションを与えられて積極的に攻撃参加。イエローカードを１枚もらったがそれだけの対価を支払って止めるべき危険な場面で、判断も的確だった。
 
３　奈良竜樹　７
課題だと言っていた激しいプレーを、試合を通して発揮。完封勝利に貢献した。バタつきも見せず終始安定していた。
 
23　エドゥアルド　6.5
ハイボールでは常に競り合い、ボールを撥ね返す得意のプレーで最終ラインに安定をもたらす。ただし、クロスにかぶるシーンもあったので多少減点した。
 
５　谷口彰悟　７（73分OUT）
CKから得た貴重な２得点目のアシストは狭い局面と短い時間の中で冷静に判断したプレーを正確にやりきった。交代はしたが悪くはなかった。
 
MF
10　大島僚太　7.5（85分OUT）
チーム３点目の中村憲剛のゴールは、その場の判断で決めたパスがアシストに。中盤でボールを落ち着かせる良い働きを見せた。
 
14　中村憲剛　8.5
守備を固めてきた甲府に対し、２得点を奪って勝利に貢献。2013年８月以来の２試合連続弾で、１試合・２得点は11年５月29日のG大阪戦以来。目下絶好調だ。
 
19　森谷賢太郎　7.5（77分OUT）
点差を２点に広げる追加点をはじめ、攻撃面での貢献はもちろん、守備でも良い働きを見せた。
 
20　車屋紳太郎　７
狙っていた仕掛けと、そこからのクロスで甲府の右サイドを圧迫。最終ラインに落ちた谷口彰悟の交代後にも守備面で貢献。落ち着いた試合運びを見せた。
 
FW
11　小林　悠　6.5
相手に引かれた展開では良さは出しにくい。相手が緩んだ後半は決定的な場面に顔を出しており、決めきれなかったが悔やまれる。
 
13　大久保嘉人　６
堅い守備の甲府に対し、中盤に降りてボールを引き出し、組み立てに参加した。戦術的な動きはさすがだが、決定的な働きはできず。足を痛そうにしていたのが気になる。
 
交代出場
MF
６　田坂祐介　6.5（73分IN）
試合を終わらせる87分の決定機を自ら演出し、GKとの１対１を落ち着いて沈めたのはさすがだった。
 
FW
９　森本貴幸　6.5（77分IN）
守備で奮闘する傍ら、自ら打ちたい気持ちを抑え、田坂祐介のゴールをアシストした。いい状況判断だった。
 
MF
10　エドゥアルド・ネット　−（85分IN）
時間が短く評価が難しいが、安全な横や後ろのパスには安定感があるが、縦パスは精度が必要。ただし、４点目の起点となった。
 
監督
風間八宏　7.5
守る相手にセットプレーから得点を重ね、交代采配もズバリ的中。4−0という大勝をもたらす手腕はさすが。0.5の減点は、守る相手を崩しきれなかったところ。
 
取材・文：江藤高志（川崎フットボールアディクト編集長）
 
※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。