「まあ12年、歳を取っているんで」ローマ熊谷紗希が滲ませた“重厚な欧州キャリア”への矜持。セリエA終盤、そして北朝鮮戦へ「落ち込んでいる暇はない」【現地発】
カテゴリ:女子サッカー
2024年01月31日
「寝たら治るような歳じゃないんで、そこはもうやるしかない」
以前、熊谷は日本のメディアに「欧州女子サッカーのレベルアップ、メディアの注目、関心の度合いが高まっているのを感じる」という趣旨の発言をしたが、まさに今回のCLグループCは、彼女が欧州の12年間で感じたことの縮図のように、私には思えた。
「どこが勝つか分からない試合ばっかりだと思います。もちろんローマ、アヤックスもですけど、新しいチームも、このようにヨーロッパで戦うことができる。どのチームもこういう拮抗した試合が当たり前になってきている。これが世界の成長。その最前線を行っているヨーロッパの成長なのかなと思います」
ヨハン・クライフ・アレーナのバックスタンド1階席はほぼ満員。その中で繰り広げられるテクニック、パワー、スピードの応酬。リリー・ヨハネスという16歳のアメリカ人MFは45分、体幹の強さで知られる熊谷に身体を当てて競り勝ち、見事に同点ゴールをアシストした。この環境、この対戦チーム、この対人で試合を重ねれば自ずと『個』のレベルが上がるだろう。
「やっぱりここは誰もが目ざす舞台ですし、そう簡単に立てる舞台でもない。それでも、日本人の選手たちも現時点で何人も出てきています。自分自身もこの舞台で戦える姿を、もっともっと出していきたい」
アンカーを主戦場にする熊谷は、CBでもプレーする。すると南は右SBに移る。また、南は3バックシステムの左CBを務めたこともある。ローマは多種多彩な戦術で戦うチームなのだろうか。
「戦術的にはバラエティに富んでいるかと言われたらそんなことはなくて、正直、いるメンバーで回すしかなく、試合数も多いんで。その中でいろんなところができる選手が回しているというほうが大きいのかなと思います。このチームでは一応、ボランチとして来ましたが、私自身、センターバックもできるんで、チームの助けにはなるのかなとは思っています。そういった意味では、南のサイドバックもあるという感じです」
「どこが勝つか分からない試合ばっかりだと思います。もちろんローマ、アヤックスもですけど、新しいチームも、このようにヨーロッパで戦うことができる。どのチームもこういう拮抗した試合が当たり前になってきている。これが世界の成長。その最前線を行っているヨーロッパの成長なのかなと思います」
ヨハン・クライフ・アレーナのバックスタンド1階席はほぼ満員。その中で繰り広げられるテクニック、パワー、スピードの応酬。リリー・ヨハネスという16歳のアメリカ人MFは45分、体幹の強さで知られる熊谷に身体を当てて競り勝ち、見事に同点ゴールをアシストした。この環境、この対戦チーム、この対人で試合を重ねれば自ずと『個』のレベルが上がるだろう。
「やっぱりここは誰もが目ざす舞台ですし、そう簡単に立てる舞台でもない。それでも、日本人の選手たちも現時点で何人も出てきています。自分自身もこの舞台で戦える姿を、もっともっと出していきたい」
アンカーを主戦場にする熊谷は、CBでもプレーする。すると南は右SBに移る。また、南は3バックシステムの左CBを務めたこともある。ローマは多種多彩な戦術で戦うチームなのだろうか。
「戦術的にはバラエティに富んでいるかと言われたらそんなことはなくて、正直、いるメンバーで回すしかなく、試合数も多いんで。その中でいろんなところができる選手が回しているというほうが大きいのかなと思います。このチームでは一応、ボランチとして来ましたが、私自身、センターバックもできるんで、チームの助けにはなるのかなとは思っています。そういった意味では、南のサイドバックもあるという感じです」
今週末、セリエA首位のローマは、2位ユベントスと直接対決を迎える。
「自分たちのこのチャンピオンズリーグの旅は終わった。ここからパリオリンピック・アジア最終予選まで6試合、中3日でずっと試合があるんで正直、ほんとに落ち込んでいる暇はない。狙えるタイトルはセリエAとコッパ・イタリアしかないので、まずしっかり回復してチーム一丸となってユーベに勝ちたい」
オリンピック・アジア最終予選も2月24日に平壌で、28日に東京で試合と、こちらも中3日だ。ここまでタフな日程は?
「いや、やってきたんじゃないですかね。あんまり覚えてないですけど」
どこか記憶の彼方に眠っている厳しい連戦。そこにまた欧州での12年の積み重ねを感じる。
「そうですね。まあ12年、歳を取っているんで、それだけ身体の負担もきますけども。寝たら治るような歳じゃないんで、そこはもうやるしかない。やれることを、しっかりやりたいなと思います」
取材・文●中田 徹
【PHOTO】長谷川唯のダブルピース、猶本光の決めカット、熊谷紗希のキラキラネイル...なでしこジャパンFIFA公式ポートレートギャラリー
【記事】「可愛さの破壊力すげぇ」「セクシー」なでしこ岩渕真奈が眩いビキニ姿を披露! 熊谷紗希とバカンスを楽しむ様子が反響
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オリンピック・アジア最終予選も2月24日に平壌で、28日に東京で試合と、こちらも中3日だ。ここまでタフな日程は?
「いや、やってきたんじゃないですかね。あんまり覚えてないですけど」
どこか記憶の彼方に眠っている厳しい連戦。そこにまた欧州での12年の積み重ねを感じる。
「そうですね。まあ12年、歳を取っているんで、それだけ身体の負担もきますけども。寝たら治るような歳じゃないんで、そこはもうやるしかない。やれることを、しっかりやりたいなと思います」
取材・文●中田 徹
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